3.「長兄」 ページ5
「……ふっ、流石はA…。この俺の弟なだけあるな…。」
「それ言うならチョロ松兄さん以降も、カラ松の弟だぞォ…?!変にカッコつけようとするのやめな、痛いぞォ…??」
「ゔっ…。全くお前は変わってねぇな、A…!」
カラ松兄さんはある意味すっかり変わっちゃったな。
昔は喧嘩っ早くて飽きっぽかったのに、いつしかこんなにクールになっちゃって。
「……なんだA、俺の美顔に惚れちまったか?」
「うーん、同じ顔だからなんとも言えないけど…。かっこいいねカラ松兄さん」
「ふっ…だろう!俺はやはり孤独と静寂を愛する男…。」
……、ごめん兄さん、あんた成長過程で一体何があったの…?
「あ!A兄さん〜!!おかえんなさいっ!」
「あー!トド松ちゃ〜ん!ただいまァ〜!!」
「久しぶりだね兄さんっ!あっ荷物もつよ!」
甘えん坊さんだったトド松がさらに可愛くなっていた。
ところで、風呂嫌いは治ったのだろうか。
「……あれ、そういえばおそ松兄さんは?まだ会ってないよなァ?」
「あー、おそ松兄さんどこいったんだろ!!俺探してくる!!!」
「ありがと十四松ー!」
猛スピードで廊下を走る十四松。
あのスピード感と疾走感が好きだ。
「ねぇ兄さん!起きてー!!A兄さんが帰ってきたよ!!!」
居間の方から十四松の声がする。
寝てるんだろうな、おそ松兄さん。
「え、何…?Aが??……マジで?!!」
どたどたという音と共に赤いパーカーを着た人が出てきた。
まぎれもない、あれはおそ松兄さんだ。
「あー!A!!待ってたぞーっ!待ちすぎて寝ちゃってた!!!」
「寝ちゃったの?!兄さんそこは減点ラインだよ?!!でもありがとう超嬉しいよォ!!!」
久しぶりのおそ松兄さんに感激して、思わず抱きつく。
「うおっ!!ははは、やっぱAは可愛いなぁー!!兄ちゃんとセ_____するか!」
「やだなぁ兄さん、俺たち男……、…え?」
セ……セ??おそ松兄さんから最低な下ネタを聞いた気がするんだけど、俺何か変なことしたのかな。
おれは何も言わず、静かに離れた。
「…えっ、やらないの?」
「え、や、やりたいの??おそ松兄さん、俺と会えなさすぎて寂しくなりすぎちゃった?というか話の流れが唐突すぎたよね?!」
「え、いや雰囲気がそんな感じしたじゃん?!え、そんな感じしてなかった?!!」
「おいおそ松兄さん!実の弟に何言ってんだよ!!!」
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くもの巣 - テンション高尾wwwwすばらしいwwww (2016年3月11日 20時) (レス) id: b8ecd8eab1 (このIDを非表示/違反報告)
松竹梅 - とても面白いです!!更新更新頑張ってください!応援してます!!! (2015年12月28日 13時) (レス) id: 2e028300d7 (このIDを非表示/違反報告)
四里緋。(プロフ) - エンドさん» そうだったんですか!そうとは知らず載せてしまいました!!教えてくださりありがとうございます、消しておきますね!! (2015年11月25日 7時) (レス) id: cdc15d1d82 (このIDを非表示/違反報告)
エンド - Twitterのアカウントの載せるのは違反ですよ (2015年11月25日 0時) (レス) id: db4e39ba66 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:竹ノ狐。 | 作成日時:2015年11月17日 21時