2.「再会」 ページ4
「…ただいまぁー」
気怠げな一松の声がした後に、どたどたと床を走る音がした。
きっと兄弟たちだ。懐かしいな、家から出る前もこんな風にどたばたと後ろから音が聞こえてきていた。
それはそうと、ただいま、というのは実に久しぶりだ。
うまく言えるか分からないが、この際元気いっぱいに挨拶してやろう。
「…んっん、みんなァ！帰ってきたグボァアッ？！」
突如、何かが俺の胸元に飛び込んできた。
視界の隅に、黄色いパーカーが見えた。
「おっかえりぃ！！A兄さん！！」
「………え、じゅ、じゅーしまつゥ…？！」
声は確かに十四松だった。
だが、明らかに前とはちがう十四松になっていた。
「あのねあのね兄さん！俺さあ、この前ドブ川バタフライしてさ！すっげぇー楽しかったんだぁ！」
「……ド、ドブ川バタフライ…？」
「おい十四松！Aが困ってるだろ？！というかその話何回目だよ！！」
えっと、この比較的まともなのがチョロ松兄さん……かトド松か？
でも雰囲気的にはチョロ松兄さんのような感じがする。
「だって楽しかったんだもん！チョロ松兄さんだって、アイドルのライブ行ってきたって嬉しそうにしてただろ！」
「だー！！なんでそんなことAの言うんだよ、やめろよな！」
……、これが逆にトド松だったらカルチャーショック受けるところだった。
昔からオタク気質というか、とことんハマる性格だったチョロ松兄さんらしい趣味だ。
「チョロ松兄さん、ただいま！」
「！お、お、おかえりA！十四松のやつ、急に変わって吃驚したろ？」
「急に変わったというっていうか…、んーと、俺が家を出るちょっと前くらいからそれなりに電波ちゃんだったしおそ松兄さんから電話きたときはかなり心配したけど…。まさかここまでとは……」
「おれ、兄さんが居なくなって寂しかったんだよー！？バカ遊びできる人居なくなっちゃったしさー！」
「……バカ遊び…！…十四松、後で今までの分まで遊ぼうぜ！！」
「うん！！兄さんならそう言ってくれると思った！！遊ぼ！！！」
「家で騒ぐなよ？！壊すなよ！？」
完全にチョロ松兄さんの忠告を無視する勢いで十四松と腕を組み完全に二人の世界に入り込んだ俺。
ごめんね兄さん、俺は今十四松と遊びたいんだ。
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くもの巣 - テンション高尾wwwwすばらしいwwww (2016年3月11日 20時) (
レス) id: b8ecd8eab1 (このIDを非表示/違反報告)
松竹梅 - とても面白いです!!更新更新頑張ってください!応援してます!!! (2015年12月28日 13時) (レス) id: 2e028300d7 (このIDを非表示/違反報告)
四里緋。(プロフ) - エンドさん» そうだったんですか！そうとは知らず載せてしまいました！！教えてくださりありがとうございます、消しておきますね！！ (2015年11月25日 7時) (レス) id: cdc15d1d82 (このIDを非表示/違反報告)
エンド - Twitterのアカウントの載せるのは違反ですよ (2015年11月25日 0時) (レス) id: db4e39ba66 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：竹ノ狐。 | 作成日時：2015年11月17日 21時
