今日:3 hit、昨日:18 hit、合計:331,425 hit
小｜中｜大
□48.そんな目で見ないで ページ8
***
言い返してみたけど、直輝の目は冷たいまんま。
こんな冷たい見下すような視線、
彼から向けられたことがなくて、泣きそうになる。
.
直輝｢…帰るよ。｣
｢…や、やだ…っ、離して…！｣
.
カゴに入っていたお酒を全部商品ケースに戻す直輝。
その間も腕は掴まれたまんまで、
抵抗しようにも力じゃ絶対に適わないので
全く抵抗出来なくて。
.
かなり強引に腕を引っ張られて、コンビニから出る。
そのまま全く私を見向きもせずに
私の腕を引っ張って歩き出す直輝。
.
｢…直輝っ、痛い…っ…ねえ…ってば…！｣
.
どれだけ名前を呼んでも全然応えてくれない。
歩くスピードもいつもより凄く早い。
ついて行くのがやっとの状態でも、
掴まれている右手の力は全く緩めてくれない。
むしろ強くなっている気がする。
私の声なんか聞こえてないみたいに歩く直輝が怖くなる。
.
.
物凄い早歩きで、
5分とかからず家に着いてしまった。
鍵を開けて部屋の中に入り、
ドアがﾊﾞﾀﾝと閉まったところで、
やっと腕が解かれる。
引っ張られた腕は手首の所が赤くなっていた。
.
でも、そんな痛みがどうでも良くなるくらい、
今目の前にいる、
直輝の怒りのオーラが怖い…、
***
この小説をお気に入り追加 (しおり)
登録すれば後で更新された順に見れます 997人がお気に入り
お気に入り作者に追加
この作品を見ている人にオススメ
この作品を見ている人にオススメ
「オリジナル」関連の作品
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名：紙兎
| 作成日時：2020年2月14日 23時
