既視感 ページ9
｢A！ここにはいていいが…どんな境遇があろうと容赦はしないよ。自給自足はこの世界のモットーだ。お前には掃除洗濯に靴磨き武器磨き…家全般の雑用をやってもらう！｣
「は、はい！」
数日経ったある日、ここで新しい生活の一歩を踏み出すためダダンさんに雑用を教わることになっていたのだが。
「借りてくぞ」
またエースに小脇に抱えられる。
「既視感！」
「まて！エース！！」
ダダンさんの制止を聞かずエースは飛び出した。
*
うっ…うぷ…
獣道をなんとか越えてたどり着いたのは大きな木の幹だった。
「おーーい、サボーーー！」
サボ…あの金髪の少年のことだろうか。
「おう、エース！早かったな」
「違う、まだ仕事はしてない。今日はこいつを紹介しようと思って！」
「んぁ？…あぁ、この前の女の子か」
ぴょんぴょんと木を軽々降りてくる彼の身のこなしはやはりさすがと言える。
「よっ…と！」
「悪ィな、早くに」
「いや、ちょうど気になってたところだから。俺はサボ！お前は？」
シルクハットにゴーグルをつけた、きっと高かったであろうボロボロの服をみにつけた彼がこちらに手を出す。
「私は…Aです」
同じく手を差し出すとギュッと握り返される。
そして勢いよく振り始めた。
「A…お前すげェな！あのエースを丸め込むなんて！」
「丸め…？」
｢おい！変なこと言うんじゃねェ！俺は丸め込まれてなんかねェしお前さっさとその手離せ！｣
ベチッと音が鳴る強さでサボの手を叩くエース。
「いってェ！なんだよ！」
「うるせェ！」
ギリギリと睨み合う二人になんだか…笑みが漏れる。
｢仲良いんだね｣
顔を赤らめてふいっとそっぽを向く素振りまでそっくりで…心が温かくなった。
(なんだか兄弟みたい)
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Keiko03090407(プロフ) - 続き気になる(っ ॑꒳ ॑c)ﾜｸﾜｸ (2022年11月3日 1時) (
レス) @page42 id: 0dc3919b36 (このIDを非表示/違反報告)
ベーコン?(プロフ) - この作品めちゃくちゃ好きです…！！続きめっちゃ気になります！！ (2022年8月18日 13時) (レス) id: 45dc28a220 (このIDを非表示/違反報告)
お猫 - 好きすぎるぅ！ (2022年8月18日 12時) (レス) @page42 id: 34150a8be7 (このIDを非表示/違反報告)
air(プロフ) - あくもんさん» とても嬉しいコメントありがとうございます…！あくもん様の応援に応えられるように頑張りますね…！ψ(。。) (2022年8月13日 18時) (レス) id: 3c653399f3 (このIDを非表示/違反報告)
あくもん(プロフ) - この作品めっちゃ好きです！続きが気になる………！！無理しないでこれからも更新頑張ってください！楽しみに待ってます！！ (2022年8月12日 23時) (レス) @page41 id: cfb31e7c1d (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：air | 作成日時：2022年7月14日 20時
