愛が懐かしかった ページ6
貴方side
『治さんおいてきたけど...まぁいいか。
僕の家知ってるのかどーか知らんけど』
芥川さんには教えた。
なんか無理矢理飲まされてどーのこーので。
『......きっとエリスちゃんあの写真持ってるよね』
そりゃそうだ。
目の前で捨てたのだから。
『まぁいっか』
パソコンを開き、イヤホンを付ける。
芥川“首領、よかったのですか”
森“あんな子、私の娘じゃない”
芥川“首領は...Aを、どう思っていたのですか”
森“出来の悪い子。
母親とは違って勇気もない”
芥川“勇気もない...ですか?
あの子がですか!?”
珍しい...芥川さんがキレてる
森“あの子には期待してなかったから”
芥川“彼女は10歳なのですよ?
それなのに、綺麗な手を汚している”
綺麗な、手?
いや、産まれてきたときから、違った
『僕が産まれたから母さんは死んだ...
そんな手が、綺麗?』
手を見つめる。
「辞めてくれ!!まだ死にたくないんだ!!」
「ぐあぁぁぁぉぉあ!!!」
手に見えるのは、血だけだ
どれだけ洗っても、取れない
乾いた、血。
コテコテになって剥がれない
こんな手を持った子供を愛してくれるはずがない
『母さんは、僕が産まれたから弱っていった...』
母さんが死ぬまでの記憶が頭に残っている
首領は居なかったんだ。
母さんが亡くなったとき、「病では死にたくない」と自分で死んだ
あの事がなければ...僕は...
ポタッ
机に水滴がつく
ポタッ
ポタッ
水滴が、顔から落ちる
懐かしい
愛されていたあの日々が
いや、違う愛されていたんじゃない
『あれは、僕への愛じゃない...。』
母さんへの愛を
首領への愛を
僕の愛だと
横取りしてただけなんだ
あの頃が、懐かしい
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ソラ(プロフ) - xxvl6w6lvxxさん» 最高ですよね!!!そして返信できなくてすみませんでしたぁ!!! (2019年6月27日 9時) (レス) id: da0656dabb (このIDを非表示/違反報告)
xxvl6w6lvxx(プロフ) - ピエロっていう曲を元にしたんですか?歌詞がっ!歌詞がっ!最っ高過ぎますよね!!!!! (2019年5月17日 22時) (レス) id: 84d8494927 (このIDを非表示/違反報告)
ソラ(プロフ) - また忘れてましたwすいませんありがとうございます! (2019年5月1日 9時) (レス) id: da0656dabb (このIDを非表示/違反報告)
かなと - 編集画面をよく読みオリジナルフラグをお外し下さい違反です (2019年5月1日 9時) (レス) id: 18d6d807bc (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:ソラ | 作成日時:2019年5月1日 9時