輝く理由は、あなたです。【青】

＊なんだかんだ ページ36

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それからというもの

我が家では週一回ペースで出張阿部ちゃん先生が開催された。

3回行われたうち


1回目はドタバタの全員出席。

居住者のはずの渡辺、鈴木は途中退出。


2回目は深澤、佐久間、向井出席。

最初は真面目に始まったのに、途中から3人のワールドが全開。

阿部ちゃん先生は彼らを途中から放棄し、結局渡辺、鈴木のみが生徒に。


3回目は宮舘、岩本、目黒、ラウール出席。

お、今日はいけるか？と思った鈴木、大不正解。

ダテさんが醸し出すあの独特の世界観。

その中で理解しがたい言葉を連発する目黒くん。

ひーくんのツッコミに翔太くんもラウールもめちゃくちゃ笑うし。

ついていけなくなった私が1人で阿部ちゃんに教わろうとしたら

翔太くんがその日の夜、久しぶりに眠らせてくれなかった。

翌朝プリプリ怒る私を、イタズラっぽい笑顔で見てたっけ。




出張阿部ちゃん先生とは。

けど、なんだかんだで楽しかったなぁ。






こんな感じだったから、結局自分でも勉強を続けるハメにはなった。

でも翔太くんに出張のことを話す前と後では気持ちが全然違った。





「 えっ、阿部ちゃんのファンになったんですか？！ 」

「 うん。由利ちゃんが色々教えてくれるうちにね。 」

「 なんか嬉しい！ 」





いよいよ出発を明日に控えた日の帰り道。

たまたまSnow Manの話になった時に、由利ちゃんにさり気なく言ってみた。






「 じゃあ明日から1週間は先輩を独り占めして
今度はしょっぴーのことも好きになってもらおう！ 」






また明日！と大手を振って帰っていく由利ちゃんの後ろ姿に

小さく手を振り返しながら

私も帰りを急いだ。






手に持った"おみやげ"を抱きしめて

今日も、待ってくれてる人たちがいる家に。






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