本当に意地悪で2《五条悟》 ページ16
「ねぇ返事は?」
急に耳元に吹き込まれる声。背中がピクっと跳ね上がった。
きっと素直に返事したら悟のペースに飲み込まれるんだろうな。
でも私には素直に答えることしか出来ない。
____だって悟が帰ってくるのが遅くて寂しかったのは事実なんだから。
『…寂しかった……』
羞恥心に抗いながらも必死に声を絞り出した。
「へぇ〜寂しかったんだ……可愛いねAは」
その直後、小さなリップ音と共に耳たぶを甘噛みされる。
そんなことをされれば私の身体は与えられる刺激に喜ぶばかりで。
『……っ…、や……ぁ……っ』
声にならない声が私の口から吐息のように漏れた。
「……んっ。
ねぇ寂しかったんでしょ…?僕にキスして?」
首に回していた手を今度は私の両頬をそっと包み込むようにしてゆっくり悟の方を向かされる。
サングラス越しに覗く綺麗すぎるアクアマリンの宝石の様な瞳に見とれて全く視線が逸らせなかった。
本当になんて意地悪な人なんだろう。
こんな事を言えば私がどんな反応するか分かっててここまで追い詰めて。
挙句の果てにキスをしろって?
なんて意地悪なんだ。
それでも悟が愛しい事に変わりはない。
羞恥心に堪えながら私も悟の両頬を包み込むように手を置くとそのツヤツヤの唇に触れるだけのキスを落とした。
『……んっ。これでいい……?』
「は?……足りないんだけど」
『……え……っ!たりないっ……んんっ!』
その直後私の両頬を包み込むように置かれていた手は一瞬で私の後頭部を掴むと、まるで獣に喰われる様に唇を奪われる。
『……っふ、……ぁっ……さ……』
逃げても逃げても彼は何度も角度を変えて私に唇を押し当てた。
「……んっ……逃げんな……っ……」
『……やっ……』
彼は空いたもう片方の手で私の腰を引き寄せる。これで完全に逃げられない。
漸く唇が離れたかと思えば私達の間に銀の糸が連なる。
「……あーあ、そんなにトロンとした顔して……
流石に僕の理性も限界……このまま襲うよ……?
いい?」
また耳元で囁かれる愛しい人の声に私は小さく頷くことしか出来なかった。
____今日はいっぱい悟で満たして。
そんなこと口が裂けても言えないけど。
ひえぇ……字数がぁぁ……次行きます……!
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リア - んふふ…恵尊ッ!やっぱり甚爾さんの息子なだけあるわ… (2020年12月21日 20時) (レス) id: bba845c06e (このIDを非表示/違反報告)
アメ玉(プロフ) - ゆうじゃむさん» ご迷惑おかけしてすみません……!ありがとうございます!! (2020年12月14日 22時) (レス) id: bd385b4018 (このIDを非表示/違反報告)
ゆうじゃむ - アメ玉さん» あ、そうなんですか!わかりましたっ! (2020年12月14日 21時) (レス) id: 9582bbe3ab (このIDを非表示/違反報告)
アメ玉(プロフ) - ゆうじゃむさん» ゆうじゃむさん!こちらにも遊びに来てくださったんですか!?ありがとうございます!それに、リクエストまで…((ヒェェ(泣)嬉しいです!昨日続編作ったばかりなので良かったらそちらにコメントしてくだされば書きます!こちらでも大丈夫ですが!(笑) (2020年12月14日 21時) (レス) id: bd385b4018 (このIDを非表示/違反報告)
ゆうじゃむ - アメ玉さん、こんにちは…未来人ゆうじゃむです(?)リクエストしてもよろしいですか?(訳:無茶振りしてもよろしいですか?) (2020年12月14日 21時) (レス) id: 9582bbe3ab (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:アメ玉 | 作成日時:2020年11月15日 15時