読書大会《伏黒恵》 ページ6
「…お前そんな本読むのか」
現在高専内の図書館で立って本を読んでいると隣にいた伏黒君から声を掛けられた。
そんな本…彼がそう呼んだこの本は伏黒君の術式でもある式神について書かれているものだった。
前に任務が一緒だった時、ピンチのところを伏黒君が出してくれた式神によって助けてもらってから「式神」という存在が気になって仕方なかった。
『いや……式神って凄いなって思っ』
そこまで言って続きを言おうとした口が止まる。理由？
伏黒君が持ってる本の数にびっくりしたから。
だって片手で10冊くらい持ってて、もう片方はさらに3冊持ってるんだよ？
伏黒君ってもしかしなくても文系男子？
『それ全部読むの？』
「読書は嫌いじゃないからな。
みんなでワイワイするのも良いが、1人で静かに本を読む方が俺は好きだ」
…へー。意外だった。
たしかに伏黒君って大人しいイメージあるけどここまで文系男子だなんて。
「お前もこんなとこに居るならもしかして本をよく読むのか？」
『そうだね…私も読書は嫌いじゃ無いかなぁ。新しい知識が得られるからさ！』
とグッと拳を握りしめる。その時、開いていた本が咄嗟に取り上げられた。
『え、ちょっと何すんの』
「図書室は静かにする場所だろ。この本も貸してやるから俺の部屋で読めよ」
そして彼は両手に沢山の本を抱えてカウンターへと向かって行った。
え…なんでそうなんの。って無視しないで！？
結局その後伏黒君の部屋にお邪魔してソファーに座って読書をしてたんだけど…
なんで私の膝に伏黒君の頭あるのかなあ。これじゃあ私帰れないよね？
『あのー伏黒君…？』
「何」
『私そろそろ昨日の任務の報告書書かないといけないんですけど…』
「んなの後で良いだろ。それにまだ全部読み終わってねぇじゃねぇか」
と伏黒君が顎で示す先にはまだ読み切っていない本が5冊ほど。
＿＿＿＿もしかしてこれ全部読み終わるまで帰れない系？もしくは返してくれない？
読書大会じゃん。
〜後日〜
五「恵〜ちょっと前にAから聞いたんだけど借りた本全部読み終わるまでA返してあげなかったんだって？」
なんでこの人が知ってんだよ…
「そうですけど…アイツ俺と趣味一緒みたいです」
恵君が恋に気付くのはまだもう少し先のお話。
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みかんﾀﾞﾖ - 高専夏油のツンデレ見てみたいです…！ (2021年4月4日 11時) (
レス) id: 0760d58626 (このIDを非表示/違反報告)
アメ玉(プロフ) - 花帆さん» 初めまして！！わああああ嬉しいです！ありがとうございます！！良かったら続編もあるので目を通して頂けると嬉しいです！！(●≧∀)ｷｬｯ (2020年12月16日 16時) (レス) id: bd385b4018 (このIDを非表示/違反報告)
花帆 - はじめまして、五条先生や悠仁夢 反応もきゅんとしました/// (2020年12月16日 1時) (レス) id: aa0adc990d (このIDを非表示/違反報告)
アメ玉(プロフ) - 印南さん！はじめまして！わあああそんなこと言って下さるなんて…！ありがとうございます！これからも頑張りますね！！(●≧∀)ｷｬｯ (2020年12月2日 9時) (レス) id: bd385b4018 (このIDを非表示/違反報告)
印南 - どの話にもキャラの個性が出てて面白いです！これからも頑張ってくださいね！ (2020年12月1日 22時) (レス) id: 8a2c772457 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：アメ玉 | 作成日時：2020年11月5日 14時
