ほ の ぼ の 廻 戦１【呪術廻戦】《短編集》

煽ってんの？《伏黒恵》 ページ17

※ちょっと甘めかも知れません……苦手な方ブラウザバックで！！

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「虎杖に借りた本返してくる」




数分前にそう言って部屋から出て行った恵。




今日は恵の部屋に遊びに来てるんですけど…やっぱ部屋って性格出るよね。




比較的大人しい恵の部屋はこれでもかというくらい綺麗に整理整頓されており、むしろ私の部屋の方が汚いんじゃないかレベルに保たれている。見渡しても見渡しても綺麗な部屋。





そんな中私の視界に入ったのは壁にかかった恵の上の部分の制服。




寝転んでいたベットから立ち上がり近くに行くとほんのりと恵の香りがした。そこからの私の行動は早かった。





『……ちょっとだけ……羽織るだけでいいから……』





と素早く制服を取り、ハンガーをその辺に放り投げ恵の制服を着る。





誰だって彼氏の服くらい1回でいいから着てみたいよね。






『……う〜ん以外と大っきい。恵が着たら全然そんな感じしないのに……』





私の場合もはや上の制服だけで腰まで覆い隠されてしまった。





いつもは普通に感じるスカートの長さも、これじゃあ超短いミニスカ履いてるみたい。




それに恵の制服からは恵の匂いがしてまるで抱き締められてるみたいになって思わず顔が熱くなった。





『あ、そうだ……恵の術式の真似でもしよ！』




彼の制服を来て彼の真似をするなんて重すぎない？って思う方多いと思うんですけど、恵の術式の手ってみんなやってみたくなりませんか？




『……え〜とこんな感じだっけ……？あれ？』



だいぶ前に渋々教えて貰った手の形を思い出せず私の記憶にある手の形をすることにした。





『……玉犬！…後は……鵺！((ガチャ…え〜と後は……大蛇！』



最後の式神の手の形をしたその時、さっきまで1人だったはずの部屋にはこの部屋の主が帰ってきていた。





『……あ。め、恵……おかえり…うわっ！ちょっ…！』




私を上から下まで見たあと無言で近づいてきたと思ったら急に私を横抱きにしてベットに放り投げた。




そのまま私に覆い被さる恵。これは不味い。




『……あの〜…めぐ「煽ってんの？お前」……煽ってる？』





そこまで言うと恵は「はぁ…」とため息をついた。





「俺の服着て俺の真似して……





俺の理性ぶっ壊す気かよ……





……あーもう我慢出来ねぇ覚悟しろよ」






私の太腿を撫で上げた後、酷く熱の篭った恵の目に捉えられた私は動くことが出来なかった。

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