お菓子作り2《虎杖悠仁》 ページ16
____そしておよそ1時間後
『後はこれを型に流し込むだけ……よ〜し出来た!!』
ついに悠仁と作ったチーズケーキが完成した。後はオーブンで焼くのみ。
思わず悠仁とハイタッチする。
「いや〜思ってたより楽しかったわ!」
『でしょ〜?お菓子作りの醍醐味はそこなのよ。悠仁も分かってくれた?』
「まあ作るのも楽しかったけど〜……やっぱり俺はお菓子を作ってるお前の顔見るの好きだなって思った……」
『……え?』
と頭を掻きながら言う悠仁。その顔は少し赤みを帯びていた。
「なんだろ……伝えづらいけどAがお菓子作ってる顔ってさ世界一幸せそうな顔してるんだよね。
俺はその顔見てる方が……なんつーか……え〜っと
……お前のこと好きだなぁって改めて思って……だぁー!!恥っず!!」
やけくそになったのか最後は顔を両手で覆いながら悠仁が叫んだ。
悠仁から途切れ途切れに出てくる言葉に私の顔にも段々と熱が集中する。
『……バカ。恥ずかしいこと言わないでよ……今更なんて…』
「はいはい!恥ずかしい話は終わり!!さっさとケーキ焼いちまおうぜ!!」
『……そうだね。んじゃ余熱しといたオーブンに……
悠仁?何顔ジロジロ見て。なんかついてる?』
さっき型に流し込んだチーズケーキをオーブンに入れるため持ち上げると横から悠仁のじーっとした視線を感じた。
そして私に近づくと親指を使って唇に触れた。
その親指にはさっきミキサーで混ぜた時に飛んだのであろう生クリームがついていた。
悠仁はそれを何の躊躇もなくペロッと舐めると「甘ぇ……」と呟き、私の手からチーズケーキを取り上げた。
そのままオーブンに入れてスイッチを押した。
「ごちそ〜さん。甘かった!」
その行動に私の脳は爆発。顔から煙が噴き出す程さっきよりも熱が集中した。
____あぁ。なんでこんな行動は躊躇なく出来るんだろうこの子は。
「え、Aめっちゃ顔赤いじゃんどした?まさか熱あったとか……?」
と近づいて来る悠仁を『違っ……!違うから!』と両手でブロックした。
「そう?なら良いんだけど……あ、そうだ!ケーキ焼けるまでマ〇カしよーぜ!!」
と私の手をパッと引いた。
その後食べたチーズケーキはいつもと同じ材料、分量な筈なのに
____いつもより、とびっきり甘く感じた。
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みかんダヨ - 高専夏油のツンデレ見てみたいです…! (2021年4月4日 11時) (レス) id: 0760d58626 (このIDを非表示/違反報告)
アメ玉(プロフ) - 花帆さん» 初めまして!!わああああ嬉しいです!ありがとうございます!!良かったら続編もあるので目を通して頂けると嬉しいです!!(●≧∀)キャッ (2020年12月16日 16時) (レス) id: bd385b4018 (このIDを非表示/違反報告)
花帆 - はじめまして、五条先生や悠仁夢 反応もきゅんとしました/// (2020年12月16日 1時) (レス) id: aa0adc990d (このIDを非表示/違反報告)
アメ玉(プロフ) - 印南さん!はじめまして!わあああそんなこと言って下さるなんて…!ありがとうございます!これからも頑張りますね!!(●≧∀)キャッ (2020年12月2日 9時) (レス) id: bd385b4018 (このIDを非表示/違反報告)
印南 - どの話にもキャラの個性が出てて面白いです!これからも頑張ってくださいね! (2020年12月1日 22時) (レス) id: 8a2c772457 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:アメ玉 | 作成日時:2020年11月5日 14時