93話 誰も居ない教室 ページ4
五条side
穏やかな日差しが降り注ぐ平日の正午。
補助監督の車をおりて、高専内に入り誰も居ない静かな廊下を歩く。
コツコツと俺の靴音だけが響くその廊下。
何時ぶりだろうか。アイツらの顔を見るのは。
正直楽しみだった。
ふざけたり、悪ノリしたり、でも時にはお互いを高め合う＿＿＿＿そんな俺達の関係が、俺は何とも居心地が良かった。
それがなかったこの数日は中々つまらないものだったので何とか任務を早く終わらそうと努力したのだが、結局こんなにも時間が掛かってしまった。
誰か教室に居るだろうか。
そんな期待を持っていつもの教室のドアを開ける。
＿＿＿＿しかし中は誰もおらず空っぽだった。
「珍しいな。まだ昼なのに」
机も椅子も4人分、綺麗に並べられていてほんの数時間前まで使われていた様子はない。
「……もしかして今日休みか？」
そう思って教室にかけてあるカレンダーを見るも特に休みの連絡は書いていない。
となると……
Aと傑は任務が立て続いてて、硝子は何か研究か勉強でもしているんだろうと1人で勝手に丸め込み、先生に任務のことを報告する為職員室へ向かおうと教室を出た時だった。
突然目の前にヌッと黒い影が現れて思わず一歩下がる。
「おわっ……！あぶねっ……って何だよ先生か」
目の前に現れたのは俺らの担任、夜蛾正道先生だった。
夜「あぁ。悟か……帰ってきてたんだな」
相変わらず険しい表情で俺を少し見上げて言う先生。
「そう。さっき帰ってきた。そんで今から先生に報告しに行こうと思ってたとこ。
……あ、先生。ついでだしここで報告してもい「悟」……ん？」
名前を呼ばれたので先生の方を見る。
俺の名前を呼んだその先生の声はどことなく悲しそうで、でも力強かった。
夜「……少し、お前に話さないといけないことがあってな」
「俺に？」
そう言うと先生は俺の肩に手を置いた。
……何だよ。なんか改まったみたいで気持ち悪い。
先生は小さな深呼吸をすると、話し出した。
夜「……落ち着いて聞いてくれ。
＿＿＿＿傑が任務先で一般人を皆殺しにした」
.
.
.
「は？」
俺の口から出た第一声は、酷く冷酷で、冷たかった。
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アメ玉(プロフ) - ななきさん» ななきさんこんばんは！すごく嬉しいです(泣)今は少し忙しくて更新おじいちゃん亀ですが、また続き書いた時は読んでいただけると嬉しいです！！ありがとうございます！！ (2022年12月5日 0時) (
レス) id: bd385b4018 (このIDを非表示/違反報告)
ななき - 深夜に止まらず一気見させていただきました！！続きが死ぬほど気になりますぅぅぅう！天才作者様！！！暇な時があればどうぞよろしくお願いしますっ！！！！！！！ (2022年12月2日 1時) (レス) @page37 id: 5f7941b886 (このIDを非表示/違反報告)
アメ玉(プロフ) - 蟻さん» ありがとうございます…(T^T)まさか一気読みして頂けるなんて、、、徐々に頑張って続き出していきますので、これからも少しずつ目を通していただけると嬉しいです！ (2022年1月5日 23時) (レス) id: bd385b4018 (このIDを非表示/違反報告)
アメ玉(プロフ) - 識さん» ありがとうございます！(T^T)お返事が大変遅くなってしまい申し訳ございません……！今年も沢山目を通していただけますと幸いです！！ (2022年1月5日 23時) (レス) id: bd385b4018 (このIDを非表示/違反報告)
蟻 - ハマりすぎて一気読みしました。。続きが気になります( ;ᯅ; )アメ玉さんのペースで投稿楽しみに待ってます！ (2022年1月5日 2時) (レス) @page27 id: 120560daa1 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：アメ玉 | 作成日時：2021年2月20日 22時
