頭に聞こえてきたのは２《伏黒恵》 ページ26
「何かあったんすかね…」
伊「とりあえず出てみますね……はい私です。はい、はい……えっ……わ、分かりました」
手短に話を終えた伊地知さんの顔は青ざめていた。
そして何かを決心したかのようにマップの画面になった携帯を運転席近くのスタンドにセットする。
伊「伏黒君、緊急事態です。詳しくは道中で話します。少し飛ばしますからしっかり捕まっててください」
それだけ告げると、伊地知さんは青信号になった途端物凄い勢いでアクセルを踏んだ。
＿＿＿＿数十分後、帳が下ろされたままの廃病院に着いた。
外ではもう1人の補助監督さんがソワソワと俺達の到着を待っていた。
「じゃああいつが入ってもう1時間は経つんですよね……」
補「はい……」
伊「恐らく報告にない呪霊がいるのでしょう……伏黒君、くれぐれも気をつけてください」
「分かりました。じゃ行ってきます」
帳の中に入ると急に肌がピリピリと痺れるような感覚を覚える。
……んだよこれ。ほぼ1級じゃねぇか…っ
とりあえずあいつの残穢と呪いの気配を辿って走り続け、とある部屋に辿り着く。
中を除くと気を失ったAを鷲掴みにした呪いの姿が見えた。
相手は俺より確実に上の等級だ。でも最早今の俺にはビビるなんて言葉は存在しない。
そのまま部屋に足を踏み入れ、嘲笑う呪霊を睨みつけ
「俺のもんに触ってんじゃねぇよ」
とすぐに玉犬2匹を出し何とか祓うことに成功した。
そのまま開放された傷だらけのAを抱えて大急ぎで高専に戻る。
家入先生に見せたところ「数日は目を覚まさない」だそうだ。
「……早く目を覚ませよっ…」
毎日病室に足を運んではまだ目を覚まさないコイツの細い手を握り、そう念を込める。
俺はまだお前に伝えないといけないことがあんだよ……
そして２日後、いつも通り病室に足を運ぶと
「恵、久しぶり」と笑みを向けられた。
ついに目を覚ました。
俺は衝動のまま上半身だけ起こしているAに抱きついた。
心配で心配でたまらなかった。傷だらけのお前見つけた時、流石にヤバイと思った。
「馬鹿野郎……っ俺がどれだけ心配したか知ってんのか！」
『ごめんね……でもありがとう。恵が助けてくれたんだよね？』
「まぁな……悪ぃもっと早く行ってやれば良かった…」
Aを抱き締める腕に力を込めた。
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kon - リクエスト書いてくださり、ありがとうございました。漸く読めました。凄い良かったです。やはり五条先生最高ですね。またリクエストさせていただくと思いますがよろしくお願いします。 (2021年1月9日 16時) (
レス) id: 562bce1e3a (このIDを非表示/違反報告)
アメ玉(プロフ) - パンさん» わああ嬉しいです！ありがとうございます！！実は1番考えたセリフなのでそう言って貰えるととても嬉しいです！ありがとうございます！！(●≧∀)ｷｬｯ (2021年1月7日 11時) (レス) id: bd385b4018 (このIDを非表示/違反報告)
アメ玉(プロフ) - 伊織さん» 伊織さん！了解致しました！！少しお時間いただきますね！！ (2021年1月7日 11時) (レス) id: bd385b4018 (このIDを非表示/違反報告)
パン - 「へへっ」って。それはイカン、可愛い。可愛いが過ぎる。キュン死するぅ (2021年1月6日 22時) (レス) id: 137cca8dd3 (このIDを非表示/違反報告)
伊織 - あ、二つ目の方のリクエスト、書き忘れてましたが「両片思い」「同期」でお願いします！ (2021年1月6日 20時) (レス) id: 562bce1e3a (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：アメ玉 | 作成日時：2020年12月13日 23時
