ほ の ぼ の 廻 戦 ４【呪術廻戦】《短編集》

虫刺されです《狗巻棘ver.》 ページ20

こゆさんリクエストです！ありがとうございます！お待たせ致しました！


※「虫刺されなのにキスマークと勘違いされる」というお話でございます。棘くんと先生ver.でお送りします
※主様の設定はどちらとも高専の生徒で行きます！
※棘くんとは同期です！お付き合いしてます！

それではどうぞ！
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『ん……っ…かゆっ……』






首元の変な痒みで目が覚めた。せっかく寝てたのにやりやがったなこの痒みが。







上半身を起こしてカーテンを開けて朝日を身体に取り込む。






うーんと伸びをするとベットを降りて洗面台へ直行。






さっき痒みを感じたのはこの首元あたりなんだけど……あ、あった。








『うわぁ…こりゃまた変なとこ着いてるなぁ…』







鏡に映った私の首元には少し赤くなった場所があった。






しかもこれ、若干キスマにも見えるっていうか……







ん、待って。てことは







『棘に見つかったらヤバくない？』








そう。私は一応棘とお付き合いしている。







最近棘が割と嫉妬深いことに気がついた最中、こんなの見られたらどうなるか……たまったもんじゃない。






『隠さないと』






と咄嗟に私が思いついた案は絆創膏。







え、バレバレ？







いや、バレバレだけど怪我した……って言えば何とかなるよ(多分)







そのあと私は、いつも通り授業に出席した。









休み時間棘に呼ばれたからついて行くと廊下の奥の方で即壁ドン。









あ、まずい。気づかれたかな








物凄い負のオーラを纏って「しゃけ」と少し不機嫌そうな声で私の首元の絆創膏を指さす。






『いや……これは……』((ﾋﾞﾘｯ





弁解を始めようとした途端、棘が勝手に絆創膏を剥がす。絆創膏の下から赤くなった箇所が現れた。







その途端より一層凄い形相で私を睨んでくる棘。







まずい。完全に誤解を招いている。早く解かないと……






『や……あの、違うの棘』





そう言えば、少し視線が緩くなったような気がした。








『……これ、虫刺され』








少し間を置いて言えば棘は目を丸くしてその場に固まる。




直後、ボフッと言う音がなるほど真っ赤になった棘は私を離して必死に謝ってきた。






『ごめんごめん…(笑)



でも棘以外にはこんなことさせないから…』








頭を撫でながらそういうと彼は思いっきり私を抱き締めた。

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