絶望プリズンの世界第86話 ページ26
タクヤ
「もしかしてあれか？キスケの左手だけ血がついていなかったこと？」
コウ
「ああ……正面からもみ合ったと仮設を立てる。そうすると不自然じゃないか？普通抵抗するなら両手で抵抗するはずだ」
ノブユキ
「自分で自分を刺したから……だよね……」
コウ
「ああ……それしか考えられない」
シロウ
「キスケ君が……自分で自分を刺した？な、何を言って……キスケ君は死んでるんですよ？」
マチ
「じゃあ……自 殺したってこと？」
ノブユキ
「シロウ君とリンタロウ君はキスケ君の指示通りに動いたんだよね」
シロウ
「そうです……」
リンタロウ
「そうだね」
ノブユキ
「俺たちを疑うように仕向けたのも……あの謎の人物もすべてキスケ君だったんだよ……」
シロウ
「そんな……」
A
「で、でも……理由は？」
ノブユキ
「キスケはこの状況を作り出すことが目的なんだ」
シロウ
「キスケ君がそんなことするはずありません……彼は大事な仲間なんですよ！」
コツ……コツ……コツ……
A
「何かの……足音？」
？？？
「ック……ック……ック……」
キスケ
「あ〜あ……見抜かれちまったか〜。おめでとう♪大正解〜」
タクヤ
「死んだはずじゃあ……」
キスケ
「俺は最初から死んでねえよ」
リンタロウ
「じゃあなんで脈が止まってたの？」
キスケ
「俺はそもそも「生きてる」とは言えないしな」
コウ
「まさか……ドッペルゲンガーか？」
キスケ
「さすが……お察しの通りおれはキスケのドッペルゲンガーだから。ぜ〜んぶ……俺の仕組んだ罠だったんだよ」
ルイ
「どうしてそんなこと……」
キスケ
「そんなの……ドッペルゲンガー退治を止めるために決まってるだろ。それがお前たちを襲った動機だ」
ノブユキ
「どうして君は……ドッペルゲンガー退治を止めたかったんだ？」
--------続く--------
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作者名：(*´ω`*)ﾆｬ〜 | 作成日時：2020年8月31日 15時
