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□07.Refrain ページ7
***
｢あ…、水瀬Aです。｣
“Aちゃん！名前まで可愛い〜！
友達から連絡くるまでちょっとお茶でもしない？
奢るからさ〜〜”
｢えっ、でも、私友達の忘れ物を…｢いいじゃんいいじゃん！ちょっとだけだから！｣
.
誘いを断ろうとしたら言葉を遮られて、
それ以上喋れなくなってしまう。
.
“Aちゃん甘いものとか好き？
ここの近くにに美味しいとこあるんだけど”
｢あの、やっぱり私、自分で友達探しま…っ｢いやいや、それはないっしょ｣
.
じわじわと距離を詰めてくるその人が
段々ただの親切な人じゃないと分かった時には
もう遅くて。
ｶﾞｼｯ、と強く肩を抱かれて動けなくなる。
“…君に親切にしてあげたじゃん？”
｢…ぁ…、いや…っ、｣
“ちょっとくらいご褒美、
くれてもいいんじゃないのかな〜？”
.
顎を強く掴まれて、親指で唇をそっと撫でられる。
急に態度を変えたこの男の
目が、
声が、
指先が、
遠い昔に封じ込めたはずの、
嫌なトラウマを蘇らせた。
.
｢……いや…ッ！｣
“…うるせぇな、
ここじゃ目立つから早く人目のつかないところに…”
｢…やっ……な…おき……ｯ〜…｣
***
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作者名：紙兎
| 作成日時：2020年1月21日 0時
