今日:7 hit、昨日:4 hit、合計:485,957 hit
小｜中｜大
□06.君を探して三千里 ページ6
***
｢……えっと｣
確か直輝は、“門田先生” のゼミだったはず。
えーっと…、こっちから入ってきたわけだから、
この棟から入って真っ直ぐ…、
ん？いや左…か？
.
方向音痴にとって大学は広すぎる。
誰かに聞こうにも人見知りを発揮してしまって
声をかけることも出来ず、地図と格闘を続ける。
どうしよう、早くしないと
直輝が困ってるかもしれないのに…、
.
“あれ、もしかして迷子？”
｢へっ…、｣
“うわ、めっちゃ可愛いじゃん！”
“どっか行きたいとこあるなら案内するよ”
｢えっ、本当ですか…？｣
“もちろん！”
.
大学の校内マップの前で途方に暮れていたら、
一人の男性が声をかけてきた。
服装も髪型も随分と派手で、
直輝とは180度違う雰囲気に一瞬怖いと思ったけど、
どうやら道案内をしてくれるらしい。
｢あ、あの…、門田先生という方のゼミ生の
……“友達”に用事があって、
どこに行けば会えますかね。｣
直輝のことをなんて言ったらいいか困って、
咄嗟に友達、と言ってしまったが、
…まあ良いだろう。
.
“ああ、門田先生ね、俺の知り合いがそこのゼミ生だからちょっと連絡とって聞いといてあげるわ”
｢ありがとうございます…！｣
“いえいえ！困ってる子放っておけない主義なのよ
ところで君、名前は？”
***
この小説をお気に入り追加 (しおり)
登録すれば後で更新された順に見れます 952人がお気に入り
お気に入り作者に追加
この作品を見ている人にオススメ
この作品を見ている人にオススメ
「オリジナル」関連の作品
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名：紙兎
| 作成日時：2020年1月21日 0時
