軟高のお嬢様。【今日から俺は！！】

そのはち 相良side ページ9

「相良、これから暇か？」


「え？あ、こ、これからか？」







西園寺さんとの約束通り、喫茶店に向かおうと正門を出たところだった

智司は、腹が減ったらしい



んなこと今はどうでもいいんだよ！！一人で行け！！



なんて言ったら最後
理由を言うまで尋問されるに違いない。間違いない。


仕方なく俺は昨日のことから喫茶店に行くことまで全ての経緯を話すことにした。









◇









「………お前、









一目惚れとか、するんだな」







数分ためて智司が最初に放った言葉はそれだった






「いや、それには俺もびっくりしてんだよ」


「あー、なんだ、そのー、その喫茶店俺も行っていいか？腹減ってるし」


「はぁ？！なんでだよ、お前みたいなデカイやつが来たら、Aちゃん怖がるだろ！！」


「Aちゃん、ねえ…」








ニヤニヤしながら見てくる智司
くっそ、完全に智司のペースだ







「約束しよう、ぜっってぇそのAちゃんには惚れない、手を出さない」



「……約束、破ったら？」



「破ったらその時は



全裸で千葉一周だ」



「本当にやれよ？！まじで言ったかんな？！」









こいつは…馬鹿なのかもしれない


思いついた罰則が全裸で千葉一周だと？
喧嘩のしすぎで頭はパーになったってか









「よし、とりあえず今から行くぞ。約束は何時だ？」


「たしか16:30に商店街に新しくできた喫茶店って言ってたな」


「そうか。じゃ、走るぞ。今16:24だからな！」





なにっ？！

慌てて時計を見ると、今25分になったところだ。


学校から商店街までは徒歩で10分
残りはあと5分


ということは…






「走れ！！全速力な！！」





また会えることに緊張してるとか、そんなのどっかに飛んでった








「テメェが足止めしたのが悪りぃんだからな！」



「その割には楽しそうに話してたぞお前」








言い返そうと思ったけど、やめだ



息がきつい、それに、



話してて楽しかったのは、本当

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