そのにじゅうご ページ26
「あら？A、今日はお弁当じゃないの？」
「忘れちゃって…購買行って買ってくるね」
「一緒に行こうか？」
「大丈夫！すぐ戻ってくるから」
先、食べてて。と、理子とあと二人の友達に言って私は購買部に向かう。
お、おお…すごいなあ
初めて来た購買部はもう戦争だった。
溢れる人、人、人
やっぱり、理子たちに着いてきて貰えばよかった
諦めかけたその時、パシッと手首を掴まれる
私最近手首掴まれる事多いなあなんて呑気に考えながら振り向くと、う、ウニ頭…
「えっ…どうなってるの…？」
髪の構造が謎過ぎて、思わず声に出してしまう
しまったぁぁぁ、ツッパリに絡まれるのは初めてじゃないのにどうして私はこうも学習能力が皆無なんだろうか？
「あ、あのさ！代わりに買ってきてあげようか？」
「へ？」
意外すぎる優しい提案、意外すぎる優しい声
それによく見るとかなり整った顔立ちのこの人…
普通の髪型してたらすっごくモテるんじゃないかな？と手首掴まれながら思う
「あ…嫌だったらいいんだけど…」
「違います！その、ちょっとびっくりしちゃって…迷惑じゃなければお願いしてもいいですか？」
その人は身長が高いから、必然的に上目遣いなってしまう訳で
遠慮がちにちらりと顔を覗き込むと、ふにゃぁっとした、ほわあっとした顔をしていた
「あの、大丈夫ですか…？」
「はっ…！大丈夫！じゃあここで待ってて！」
ニコッと笑うと、その人はあっという間に人混みに消えて行った
と思ってたら、すぐに帰ってきた
「適当に選んじゃったから、好きかわからないけど」
はいどーぞ、と渡された袋の中を見ると、チョコクロワッサンと苺のメロンパン
「ごめんね？嫌いだったかな？」
「……すっっごく好き！大好き！！どうして私の好み分かったの？！」
「え！？あああな、な、なんとなくだよ！」
「ありがとう！！本当に嬉しいわ！！」
思わず手を握ると、その人も少し遠慮がちに握り返してくれた
すごい！ぜひお友達になりたい！
「あの、お名前教えてもらってもいいかな？」
「あ、うん！俺、伊藤真司です。よろしくね」
「伊藤君ね！私は西園寺Aです！よかったらお友達になってください！」
するとまた伊藤君はさっきみたいなふにゃぁっとした猫みたいな顔になって
はっ！と我に帰り、こちらこそ！と元気よく言ってくれた
軟葉高校で初めての異性のお友達。
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麻衣(プロフ) - 伊藤落ちお願いします。 (2021年5月30日 14時) (
レス) id: d944f1cd48 (このIDを非表示/違反報告)
こもれおLOVE - あと、椋木先生は3組の担任で、山口先生が5組の担任なんですよね。 (2020年8月14日 14時) (レス) id: 773f58e41c (このIDを非表示/違反報告)
こもれおLOVE - アンチじゃないんですけど、三橋と伊藤は3組です。5組の設定だったらごめんなさい (2020年8月14日 14時) (レス) id: 773f58e41c (このIDを非表示/違反報告)
ゆか(プロフ) - 合格おめでとうございます！！おかえりなさい！ (2019年10月20日 23時) (レス) id: 71439fed4b (このIDを非表示/違反報告)
れおっち - 相良くん希望です 受験がんばってください! (2019年2月23日 20時) (レス) id: 5b344a34f1 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：てあ。 | 作成日時：2018年11月11日 21時
