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41話。 ページ11

私は逃げるようにこの民家を後にした。


「十四松に酷い事をしちゃった…。」

後悔という感情が私の中でざわついている。

そう言えば、
私にはひとつだけ気になっている事があった。


私を助けてくれたのはいったい誰だったのか。
私の中での倒れた後の記憶が欠けているのだ。

おぶられている時の暖かな温もりと懐かしさは、
何かを訴えているようにも感じた。



細かく考えなくてもいいことなのかもしれない。
ただ一つだけ、過去に関わるのだけは勘弁だ…。





れいかとの合同ライブまで、
残り一週間となったある日。

私はこの前の仮にと思い、合同ライブの
限定チケットの入った手紙を十四松宅に送った。

住所は、十四松から聞いた。




「気に入ってくれるといいんだけど…。」

十四松は野球好きだ。

こんなチケットじゃ無くて、
野球関係のにすれば良かったのかもと
送った後でもこんなに後悔している。



「はあ…。」


「あー、もう!
仮にも人気歌手がそんな顔してどうすんの。
ため息ばっかりついてたら、幸せが逃げるよ?」

「それ、何回も聞いたよ…。」

れいかから見たら、私の周りにだけ
絶望のオーラが出ているらしい。


そんな馬鹿なとは思ったのだけれど、
れいかがやけに輝いていたことと、
辻褄があることに気が付いた。

今さっき気がついたんだけどね。


「普通の人間はこんな輝いていないよ…!
本当に人間なの!?」

「正真正銘の人間です!
仕事中は猫と人間のハーフだけどね(小声)

って、それはどうでもいい!
今日の沙織、おかしいよ?」



いつも通りにしていたはずなのに、
れいかにはいつもばれてしまう。

私は口角を少し上げて、
れいかにここ最近の出来事を打ち明けた。


れいかは目を見開き、真面目な顔をして言った。



「それ…、ライブしても大丈夫なの?
軽くだけどダンスも一緒に入れるんだよね…?」

戸惑うレイカに、私は無理に笑みを作った。


「大丈夫だよ。
傷だって完治して来たし痣だって残ってないから。
それよりもファンを大切にしなきゃ!」


顔に出しちゃ駄目。
出したら、ばれてしまう。私のこの気持ちが。

小さい頃に誰から教えられた言葉を思い出した。




「例え、相手が何でも話し合える友人だとしても、
ばれてはならない事もある。」


だったよね。


その後、れいかは何も言わずに話を晒してくれた。

42話。→←個人的だけどもよろしくお願いします!



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ももまつ(全松girl)@低浮上気味(プロフ) - 依愛(いあ)@あるぷすいちまんじゃく。さん» お「え、俺のこと好きなの///?え、嬉しい///ありがとう///」もも『あれぇ?いつもなら結婚して!とか言うのにどーしたのかなぁ?あらら、耳が赤いけど?』お「うるせー!俺だってさぁ、真面目に考えるし///」 (2019年5月2日 21時) (レス) id: c97f3faa63 (このIDを非表示/違反報告)
依愛(いあ)@あるぷすいちまんじゃく。(プロフ) - ももまつ(全松girl)@低浮上気味さん» 可哀想だけど、ごめんおそ松!実はそういうところも好きなんだよね笑。とんだ茶番ですね笑笑。 (2019年5月2日 21時) (レス) id: 0d2970c678 (このIDを非表示/違反報告)
ももまつ(全松girl)@低浮上気味(プロフ) - 依愛(いあ)@あるぷすいちまんじゃく。さん» お「え、なんかお兄ちゃんの扱い酷くない!?依愛は優しい?けど…。お兄ちゃん寂しがってるよ?」もも『ごめん!ももまつさんはどーでもいいかなー!アハハハハハハハ』 (2019年5月2日 21時) (レス) id: c97f3faa63 (このIDを非表示/違反報告)
依愛(いあ)@あるぷすいちまんじゃく。(プロフ) - ももまつ(全松girl)@低浮上気味さん» そうなんですね笑。おそ松推しなんで凄く嬉しいです!頭にたんこぶをつけたおそ松が想像出来ちゃいますね笑。 (2019年5月2日 21時) (レス) id: 0d2970c678 (このIDを非表示/違反報告)
ももまつ(全松girl)@低浮上気味(プロフ) - 依愛(いあ)さん» 最初のところは私の小説のおそ松ですw私が殴っときました!(⌒∀⌒ )アハハハハハ (2019年5月2日 21時) (レス) id: c97f3faa63 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:依愛(いあ)@あるぷすいちまんじゃく。 | 作成日時:2017年1月16日 21時

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