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・
出口に向かって歩き出した私
・
｢……うわっ、！！｣
・
すると忠義の横を通り過ぎた瞬間腕を掴まれて
前に進むのを止められる。
・
｢離して、｣
・
後ろは振り返らずに、前を見てそう言うと
・
『……ほんまに、』
｢……え？｣
『ほんまそーゆーとこ、なんも変わってない』
『自分喋るだけ喋って』
『俺の話なんも聞かんし』
『聞いてるんかと思ったら、寝てる時もあるし』
｢っ、｣
『……それに、』
そこで言葉に詰まった忠義。
何だかそれに比例するようにまた私の目にもじわじわ涙が溜まってきて。
だけど泣いてるのを見られたくなくて、必死に耐えてると
・
『……それに、』
『俺の好きな食べもんなんか……
Aが1番知ってくれてるはずやのに
……改めて聞かれた俺の気持ち、どうなんの、』
・
そう、涙ぐんだ声で聞こえてきて。
たまらずに後ろを振り向こうとすると
｢っ、！！！！｣
後ろから抱きしめられた体。
私の背中に感じる鼓動は早くて、それは紛れもなく忠義の心臓で。
この状況だけで、私の涙腺を崩壊させるのには十分すぎるのに
・
『……めっちゃ好きやった』
『Aのこと、大好きやった』
・
ああ、
涙が溢れて、止まらない。
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チーずケーキ(プロフ) - 彩葉さん» 勿体ないお言葉有難うございます( ；；)これからもぜひぜひ更新をお楽しみにしていただければ幸いです！有難うございます！ (2019年5月12日 10時) (
レス) id: 93aa1eee34 (このIDを非表示/違反報告)
彩葉(プロフ) - チーずケーキさんの書かれるお話が大好きで前から読ませていただいてるのですが、今回更新されたお話を読んでいて胸がキューっと苦しくなりました！毎回、更新されていると嬉しくてワクワクしながら読ませていただいてます。これからも応援しています(^^) (2019年5月11日 21時) (レス) id: bcc4124b50 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：チーずケーキ | 作成日時：2019年5月11日 19時
