愛のしるし2

人生相談 ページ13

｢ううん、、、言われたばかりでなんかびっくりしちゃって｣





ふと太輔君の方を見るとご飯を食べてる手が止まって私の方をじっと見てて




その目があまりにも真っ直ぐだから気づいてないみたいに逸らしてしまう





太輔｢タカシさんが、そうやった言うの俺は初めて聞いた｣




｢え？｣




太輔｢んーーAがこれからもっともっと活躍できるって思ったんじゃね？｣




いつもより砕けた話し方



きっと私が相談しやすいようにだとわかって胸がきゅっとなる




｢そうかなぁ、、、なんか、まだ何も決めてない自分がいて

でもみんなのことみてたらもっとやりたいことも出てきて

上手くそれがまとまらなくて、怖いのかも｣





そう、



怖いんだと思う



もしこれからこのまま認められなかったら？



タカシさんやサトルさんや、、、太輔くんに



あーここまでかって思われたら？





そう思うと、、、




太輔｢ふふ笑

泣くなって、、、心配だよな、、、｣




目の前のあともうちょっとのパスタが口に入らない




涙を我慢するために口が閉じちゃったんだ





｢、、、ﾝｯ、、、ﾋｯｸ、、｣



そんな私を見て太輔くんはテーブル越しに頭を撫でる



そしてそのまま下がってきた手が私の涙をすくう






太輔｢俺は、、、



やりたいなら行ってくればいいんじゃないかって思う

それくらい前の仕事でAに刺激受けたから



俺はAの成功信じてる｣




太輔くんが私を傷つけないように


ゆっくり



言葉を選びながら



丁寧に言葉をかけてくれる




それが心地よくて、暖かくて、嬉くて





涙はなかなか止まらなかった

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