*:..。o○☆アイノカタチ*:..。o○☆○o (ページ23)

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23、クリスマス会ページ23

１２月。

窓の外は雪景色になった。

あれから吉村には正直に好きな人が出来たことを告げた。

吉村は「わかったよ」と、変わらない爽やかな笑顔を見せて転校して行った。

川島とは

なんの進展も変化も起きていない。

勇気を出して話しかけても、相変わらず煮え切らない返事が返ってくるだけ。

大倉が教えてくれたあの話。
今ではやっぱりアイツの作り話だったのでは、と疑っている。

それでも担任が席替えをしようとしないおかげで、隣には変わらず川島がいた。

そして授業中に見せる、眠たそうな顔や真剣な眼差し。
友達と話しているときの、本当に楽しそうな笑顔を見るだけで

一喜一憂する自分がいた。

そんな毎日を送っていたある日、智美が言った。

「ねぇ。クリスマスパーティーしない？」

なにそれ。
凄く楽しそう！

一気に話が進んで、終業式だった24日に
修学旅行で同じ部屋だった６人が美香の家に集まった。

「あー、明日から冬休みとか嬉しすぎ」

「だねー！でも塾ばっかりで冬休みの方が忙しいかも～｣

他愛もない会話をしながら持ち寄ったプレゼントを並べて、みんなで美香の部屋を飾り付けていく。

冬休み、か。
しばらく川島に逢えないな……。

終業式が終わり帰る時。

勇気を出して「川島、ばいばい！」と声をかけた私に、川島は無言で手を振り返してくれた。

川島と逢えないなら、週末でさえいらないと思って過ごしていた私には

この長い休みは地獄。