*:..。o○☆アイノカタチ*:..。o○☆○o (ページ11)

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11、意外なクラスメイトページ11

次の日、大広間で朝食を食べている時に同じクラスの大倉が私たちの方へやって来た。

「なぁ。昨日お前たちの部屋に川島来ただろ？」

「え？川島？」

茜たちが問い返す。

……あぁ。そういえば。

「来たよ。っていうか、部屋の前にいたよ。
なにか用事だったの？」

そう答えた私を茜たちが私を見た。

「マジ？栗原と会ったの？
　お前、なんて言われた？」

大倉の質問の意味がわからず「ん？」と首を傾げた。

｢え！あれ？なんも言われてねぇの？｣

｢何が？何の話？｣

｢マジかよ！アイツ、やっぱりヘタレだなぁ。
昨日みんなで部屋でトランプしてたんだよ。
負けたら好きな女に告りに行くことにして｣

｢え？｣

｢で、川島が負けたの｣

そう言った大倉に

「え!?…ってことは、川島の好きな子が私たちの部屋にいるってこと!?」

みんなの心の声を茜が代弁した。

盛り上がる私たちのテーブル。

意外…これは本当に意外だ!!

川島の好きな子が私たちの部屋にいるっていう事よりも、川島に好きな子がいたんだ!?って事の方がずっと意外だった。

考えてみたら川島だって健全な中学生の男子だ。女子に興味があるのなんて当たり前のことなんだろうけど。

それさえも『意外』と思ってしまうほど、『川島』と『女子』は、くっつけて考えにくかった。