*:..。o○☆アイノカタチ*:..。o○☆○o (ページ1)

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1、準備は完璧にページ1

「A、修学旅行用のシャンプー買ったの？」

お母さんの声に、歯ブラシを選んでいた手を止めた。

「あっ、忘れてた！ついでに日焼け止めも一緒に買っていい？」

私の住むこの街にこのドラッグストアが出来たのは、今から２年ほど前。

雑誌やテレビでしか見たことがなかった商品も
ここには当たり前のように並んでいて

初めてこのお店に足を踏み入れた時は、あまりの品数の多さに酷く興奮したものだ。

だけど今じゃそれが当たり前の光景。

「んー、シャンプーはこれにしよっかな」

フローラルの爽やかな香りがするシャンプーと可愛いケース入りの歯ブラシを、お母さんの持つカゴの中に入れた。

｢後は大丈夫？｣

｢あれは？これは？｣と心配する母の肩を、ぽんぽんと軽く叩く。

｢大丈夫大丈夫。中学の修学旅行なんて、別に大したことないんだから｣

……なんて。

本当はもうほとんど用意は終わってるの。

お母さんが思ってるよりも私

ずーーーっと楽しみにしてるんだよ。

中学に入学した時から、楽しみにしていた修学旅行。

小学生の時は１泊だったけど、中学生は２泊3日。

そんなに長く友達と一緒にいたこともないし

なにより

そんなに長く、吉村と一緒にいたこともない。