108、軽いノリ ページ10
「初めまして〜！アキラで〜す。名前は？」
すごいハイテンション。
ニコニコ顔で私の顔を覗き込むその人に、なぜか緊張が走った。
「A…です」
「Aちゃん！つーかなんでそんな離れてんの！もっとこっちおいでよ」
「え？いえ、大丈夫です」
「なに大丈夫って！じゃあ俺からくっついちゃうし〜！｣
そう言って、身体と身体がぴったりくっつくほど詰めて来た彼が私を見てまたニッコリと笑った。
な、なに!?
めちゃくちゃ近いんだけど…っ。
慌てて周りを見ると、誰も私たちを気にすることなく楽しそうに話してて…。
さっきまでは涼と話していたから気にならなかったけど…。
これが『合コン』なのか。
こういうもんなのか。って
初めて『合コン』というものが怖くなった。
酔っているのか、まとまりのない彼の話しは私には少し難しくて
ぴったりくっついた身体を気にしながらカクテルを飲み、適当な相槌を続けていた時
「…ところでさ」
と言った彼が片肘をテーブルに付き、上目遣いで私を見てきた。
「Aちゃんは彼氏いんの？」
唐突に。
とろんとした目を向けて来る彼。
目を合わせたらいけない気がして、残りのカクテルを飲み干しながらメニューを開いた。
「いません」
「うそ、いないんだ？
じゃあどんな男がタイプ？」
「そういうのは特に…」
あれ？開いたメニューの字が揺れてる。
私結構酔ってるのかな、って思った時だった。
「じゃあ俺今日からAちゃんの彼氏になっちゃおうかな〜！｣
「きゃ…っ」
急に苦しくなった身体。首元にかかる息に
抱き締められていることに気が付いた。
「あれ、Aちゃんいい匂いするね〜｣
男の手が私の首筋に鼻を寄せ、背中を弄る。
周りからは冷やかす声が聞こえて来る。
「やだ…っ、」
強く言ったつもりの声は弱々しくて。
必死で抵抗してるのに、アルコールの回った力じゃ全然振りほどけない。
「ホントにやめて……っ」
恥かしくて、気持ち悪くて。
なんとか絞り出した私の声と
「離れな！！」
誰かの声が被った。
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ユチコ(プロフ) - なしなぎさ( =＾ω＾)さん» コメント＆ニヤニヤありがとうございます笑 大好きと言ってもらえて嬉しいです( ;∀;)更新頑張ります☆これからもよろしくお願いします^^ (2018年8月6日 19時) (
レス) id: 05c74de8b4 (このIDを非表示/違反報告)
なしなぎさ( =＾ω＾)(プロフ) - これ見ていつもにやにやしてます…←変態wこのお話大好きです！更新いつも楽しみにしてます！これからも頑張ってください！ (2018年8月5日 17時) (レス) id: 807497c1ec (このIDを非表示/違反報告)
ユチコ(プロフ) - れもねーるさん» コメントありがとうございます！最初から見てくださってありがとうございます(T_T)出来る限り更新頑張りますのでこれからもよろしくお願いします☆ (2018年8月1日 12時) (レス) id: 05c74de8b4 (このIDを非表示/違反報告)
ユチコ(プロフ) - 亜夢さん» コメントありがとうございます！最初から見てくださっているのですね( ;∀;)嬉しすぎます(T_T)亜夢さんもお体にお気をつけて！応援ありがとうございます！頑張りますね☆ (2018年8月1日 12時) (レス) id: 05c74de8b4 (このIDを非表示/違反報告)
れもねーる - 最初から見てます！これからも更新頑張って下さい！ (2018年8月1日 10時) (レス) id: 34bb338129 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：ユチコ | 作成日時：2018年7月30日 11時
