98、クリスマス ページ48
吐く息が白くなり、街の至る所で電飾されたツリーを見かけるようになった。
今年も、クリスマスがやってくる。
「A、クリスマスはどうするの？」
教室の机の上に広げられた旅行用のパンフレットを見ながら美香が言う。
「バイトよ、バイト」
「ふふ。だと思った｣
1か月ほど前、美香に新しい彼氏が出来た。
クリスマスに一緒に旅行にでも行くのだろう。
ページを捲る美香のワクワク感が、こっちまで伝わるようだった。
相変わらず仲良しの茜と拓哉くんも、クリスマスに豪華なディナーを計画中みたい。
暇なのは、私ひとり。
クリスマス当日は、予定通り学校からまっすぐバイトに行った。
クリスマス効果なのか、一息つく間もないほどお店が混雑したおかげで、バイト中は寂しいとか羨ましいとか、そんなことを考える余裕もなかった。
「お疲れ様」
「お疲れ様〜！また明日ね」
1年以上続いたアルバイトは気心知れた仲間がたくさんいる。
バイトの帰り道、車道を走る車の中に、涼の家へと続くバスを見かけた。
涼と別れてしばらく経った頃、茜から涼が札幌の大学に進学を決めたことを聞いた。
良かった。
本当に良かった、って。
涼の進学を聞き、心からそう思った。
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ユチコ(プロフ) - Blueheartさん» コメントありがとうございます！嬉しい〜( ;∀;)更新頑張ります〜☆ (2018年7月29日 16時) (
レス) id: 05c74de8b4 (このIDを非表示/違反報告)
Blueheart - 更新頑張ってください！ (2018年7月26日 18時) (レス) id: d757884bbd (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：ユチコ | 作成日時：2018年7月16日 12時
