元鬼殺隊の桜柱様は大切な人を作らず、ただひたすらに呪霊を狩る

愛ほど醜く歪んでいる呪いは… ページ31

A「…椿、御館様の側に居てね」

椿「…A、大丈夫カ？苦シクナイカ？」

苦しい…？私、が…？苦しんでる？

あり得ない。苦しんでる、なんて…絶対に。

A「…大丈夫だよ」ﾆｺｯ

…ほんっと…

椿「…ソウカ…」

A「…」

虹色の瞳、ね…

姉さんを殺した童磨の顔も暗くてあまり

見えなかったんだよなぁ…

あの時も結構距離あったし…

A「…寝よう」ﾎﾞｿ

ｽﾀｽﾀｽﾀｽﾀ…

五条「今日は硝子の所に寄っていかないの？」

A「はい。毎日居ては硝子さんも迷惑でしょうし…
…今日は何となく1人で居たいんです」

パンダ「あー…お前、姉と知り合いを失ったから「そういう事
じゃないと思う」？」

狗巻「おかか？」

A「正直、カナヲが死んでも禰豆子が死んでも…
何も感じない。悲しみも怒りも悔しさも苦しみも…何も感じない。
もう、沢山の人の死を見てきたから。2人の自分の姉の死。
…1人、また1人と目の前で死んでいった」

…もう、分からなくなった。

どれが正しくてどれが間違いなのか。

どれが良くてどれが駄目だったのか。

どうやって笑っていたんだろう、とか…

どうやって泣いていたっけ？…とか

泣くってどんな感情だったっけ？って…

助けて、すら言えなくなった。裏切られるのを知ってるから…

信じるだけ、無駄なのを知っているから。

A「…死んだら、何か変わるの？
死んでも数日すればみんな笑ってる。
君達にとって私の姉の死って何？
…私が仮に死んだとして、誰も悲しむ人なんて居ないよ。
……随分ズレちゃった…私が言いたいことはそれだけ」

人はいつか誰かを裏切る。それは、誰かを守りたい為だったり

自分の為って場合もある。仲間なんて綺麗事。

仲間なんて偽りだらけの関係。

A「信じるだけ、無駄なの」

…1つ我慢をした。

誰も苦しまないように。みんなが笑って終われるように。

…また1つ、また1つって…我慢し続けて…我慢し続けた先に

見えた景色に美しいって…楽しいって…綺麗だって思えるものは

何にもなくて…変わりに、本当の自分を見失った。

『…愛して、る…』

君との未来を願ってしまった。その願いがきっと縛り付けている。



“呪い”という形になって。


A「……愛ほど、醜く歪んでいて…悲しい呪いはない」

硝子さんVS交流会に出たくない!!←は？→←貼り付けたような笑み

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