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夕飯の時間になってみんながダイニングに集まる。
忙しい私たちが全員集合出来るなんて、もしかしたらこれが最初で最後かもしれないなーなんて思いながら席に着く。
やっぱりみんなの前でちゃんと謝ろう。
せっかく全員で会える機会なのに、雰囲気を悪くしちゃダメだ。
"いただきまーす"
みんなの声が響いたと同時に私は席を立った。
みんなが不思議そうな顔して私を見つめる。
『ジンさん、いきなり抱きしめて不愉快な事言ってごめんなさい』
「ブハッ」
ジョングク君が盛大に吹き出した。
『ジョングク君大丈夫?』
あまりにも酷くむせこんでいるから慌てて駆け寄る。
タオルで口周りを拭おうとしたらパシっと手を掴まれた。
『あみ先輩、抱きしめたってマジっすか?』
綺麗なきゅるんきゅるんの目で私に聞いてくる。
吸い込まれそうなほど綺麗な目。
そんな姿を見て今度はジミンが吹き出す。
「あみー、お腹痛い、もう勘弁して。笑」
ツボが浅いのか笑いが止まらなくなったジミンは椅子から転げ落ちた。
「やー、あみちゃん、君は本当に困った子だね」
やっぱりジンさんを困らせてたんだ...
「ちょっと待ってください、ジミニヒョン!なんであみ先輩のこと呼び捨てなんですか?おかしくないですか?」
「ジョングガ、ちょっとお前黙ってろ」
冷静なユンギさんに叱られて、シュンとするうさぎ。
「あみちゃん、抱きしめたの?」
冷静に、でもちょっと微笑みも含めた感じでホソクさんに尋ねられる。
『はい、なんだかとても疲れてそうに見えたので、私の前では無理してお兄ちゃんじゃなくてもいいのにって思って。』
「あみちゃん、とっても優しいじゃん!」
テヒョンくんはそうやって私を慰めてくれた。
「あー、あみちゃんはテヒョンと同じ人種ってわけか」
と笑いながらナムジュンさんに言われた。
テヒョン君と同じ人種?
あれ?人間だから同じだよね?
え?4次元とか言われてるあれ?
いやいや、私は至って真面目に....
「あみちゃん、分からなかったみたいだからハッキリ言うよ。そんなに無防備に可愛い事すると襲うよ?」
いつもふざけた事しか言わないはずのジンさんが、とても整った顔で爆弾をぶん投げて来た。
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JM(プロフ) - 最高です!すごくキュンキュンして夢中で読みました! (2022年12月24日 15時) (レス) @page38 id: 7f4b1843a4 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:ai.love.fm.08@yahoo.ne.jp | 作成日時:2022年10月5日 21時