宝物 3

同僚 ページ7

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ツアーがあと２日で終わる。



VIXXの皆がリハーサルをしている時、楽屋に田中が訪ねて来た。



「田中！？どうしたの！？」


田「いや〜、A先生の努力の賜物をこの目に焼き付けておこうと思ってね」


「バカにしてる？」


田「してないしてない！てか僕も来年通訳やってみようかと思ってさ。見学させてもらって勉強しに来たんだよ」


「え、そうなの？でもあんまり勉強にならないと思うよ？私ほぼ仕事してないもん」


田「え？もう日本語ペラペラとか？」


「うーん……厳しい目で見たらペラペラにはまだ到達してないけど、MCやる分には十分。私あんまり必要無い感じ」


田「えー！凄いじゃん！」


「でしょ？凄いのはあの６人なんだけどね」


田「いやいや、A先生がそうさせたんでしょ。流石だな〜」



自分の事は褒められるの苦手。
彼等の事を褒められる事の方が何倍も嬉しい。

だって本当にVIXXは凄いから。


真面目で、努力家で、優しくて、暖かくて……。

何度も言うけど彼等は私の誇り。


この仕事が終わっても、この先お兄ちゃんとどうなろうと、私はきっと一生びょるぴでい続けるだろうな。








楽屋の外の廊下で、スタッフの邪魔にならないように久し振りの同僚と話に夢中になっていたら、


LE「A」


突然腕を掴まれて後ろに引っ張られた。


「あっ！？」


大きな胸にぶつかって、今度は腕でホールドされる。



「お兄ちゃん！じゃなくてテグンさん。終わったの？」


LE「…………」


田「お、お疲れ様でーす」


田中、睨まれてます。




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