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LE「……なんで…」
静かな部屋に、静かな声が掠れて響いた。
LE「何で話してくれなかった？」
「ごめ……
LE「いや違うか。俺がちゃんと聞けば良かった」
恐る恐る顔を上げて見た大好きな人の表情は、いつもと変わらずに私を真っ直ぐに見ていて、
その切れ長の目の奥の揺らぎの無い眼差しに、グッと胸に競り上がってくるものを感じた。
「違う、お兄ちゃんは悪くない。
私がもっと早く、ちゃんと向き合えば良かった。ごめんなさい」
LE「それは俺も同じだから、謝る必要無いよ」
「でもっ」
LE「……でも？」
「………い…いの？」
LE「何が？」
首を傾げるいつも通りのお兄ちゃんに、こっちが混乱してくる。
「……こんなんで…」
LE「？…こんなん？」
「こ、こんな私で……私こんな勝手な事言って…」
ヤバイ、泣きそう。
口にするのがこんなに怖いと思ったこと無い。
誰かの口から"失望"と聞く事がこんなに怖いと思ったことも。
また、目が見ていられなくなる。
視線を落として、震える息を気付かれないように吐き出した時、
LE「A」
頭に温かくて大きい手が乗せられて、息が止まった。
LE「勝手じゃない。これは俺達の事で、二人で考えて乗り越えなきゃいけない事だから、Aのその気持ちは勝手なんかじゃないよ」
「っ……うぅっ……」
LE「どうした！？」
突然泣き出した私に驚いたようなお兄ちゃんの声も気にならない位安心して。
「うぅぅぅ〜っ」
LE「あっA！？どうっ、どうしたの？どうしよう！？」
「こわっこわかったよぉ〜」
LE「怖かった？何が？」
「わ、わかれようって言われると思ってぇ」
LE「えっ！？なっ、なに…
「ずるいから嫌われるとおもってぇ〜」
LE「きらっ…！？
「うぅ〜〜っ、ごめんなさいぃ〜」
LE「A、A落ち着いて？そんな事ないから」
「でもっ、失望したでしょ？」
LE「失望？してないよ？」
「嫌いに…
LE「なってない」
「わ、わかれ…
LE「わかれ？……るわけないだろっ！！バカ！！」
「っ…うっ……うわぁーん！」
LE「あぁぁ〜ごめん〜」
お兄ちゃんのあんな大声初めて聞いた。
もう感情がごちゃ混ぜで、
この、普段ダメダメで体が大きいだけの幼稚園児お兄ちゃんが、こういう時ばっかり格好良すぎて、
好きすぎてもう泣くしかない。
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サラン(プロフ) - ミズキさん» ミズキさん、真夜中に読んで止まらなくなってしまったパターンですね？笑 そんなに熱中してもらえて本当にありがたいです(*^^*) コメントも残していただけて本当に嬉しいです！無駄に長い話になってますが頑張ってください！ 笑 (2018年8月28日 7時) (
レス) id: a36c8f7d95 (このIDを非表示/違反報告)
ミズキ - 愛い！！！愛がすごいいい！！笑 レオさんからの愛が半端ないですわ… たまーにでてくる、えねねんのお母さんっぷりも最高ですね。笑 そして、ブラックビーンｗｗｗ めっちゃ笑ってしまいます！！ああ、これからどうなるのか すごく楽しみです！！ (2018年8月28日 1時) (レス) id: 0af8ed3669 (このIDを非表示/違反報告)
サラン(プロフ) - みんははさん» みんははさんありがとうございます！更新遅くてごめんなさい(*_*)個人的にはヘタレでヘロヘロしてるてぐんさんも好きなので欲求不満のまま終了するかもですよ(ФωФ)ふふふ… (2018年5月31日 16時) (レス) id: 238f8fd5ab (このIDを非表示/違反報告)
みんはは(プロフ) - お兄ちゃんがいつまでガマンしするのか(^^;)何か思うところがあるのかなーうふふ(*´艸`*)続きを楽しみにしてます(^^) (2018年5月31日 15時) (レス) id: 2600b841f9 (このIDを非表示/違反報告)
サラン(プロフ) - みんははさん» みんははさ〜ん、お兄ちゃん頑張ってま〜す！最高にラブでハッピーな今を存分にお楽しみください(*´▽｀*) (2018年5月9日 21時) (レス) id: 238f8fd5ab (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：サラン | 作成日時：2018年4月25日 11時
