僕の彼女シリーズ 8 (ページ3)

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その後、

『この串何処に売ってた？』

と、爪楊枝にマスキングテープで旗みたいにして作ったピックをやたらドアップに撮って送ってきたり、

挙げ句の果てには

『お弁当箱可愛い』

と、もはや内容物に関してではない事で感動したりしてるのを送ってきて、

その３０分後には、

『勿体無くて食べれない……』

わざわざ電話までしてきて可愛い声で言ってた。

『ねぇ、そんなにヒマなの？』

危うく聞きそうになった。

お昼を過ぎて、私は適当にお弁当の残りを食べていたけど、そんな幼稚園児レベルの彼からなかなか食べた報告は入ってこない。

きっと急に忙しくなって食べる暇が無いんだと勝手に思って心配してたら……

『美味しかった』

空のお弁当箱とそんなメッセージが２時半頃やっと来て、

なんかホントに、我が子のお弁当の日の報告を見てる母親みたいにホッとした。

『ヒマなの？』

って聞かなくて良かった。

その日はそれから本当に忙しくなったみたいで、私が寝る時間にも帰って来なくて、日付が変わったから諦めて先に寝ちゃったけど、
朝起きたら横に寝てた。

疲れた顔してる。

そっと、起こさないように起きてリビングへ行くと、

″お弁当凄く美味しかった。ありがとう。明日は12時″

相変わらず汚い字のメモと、たぶんお弁当の絵。
中にハートがあるからギリで分かった。

しかもキッチンに行くと、そのお弁当箱が綺麗に洗われていて、凄く感心。

また新しいテグンを知れたような気持ちになって、嬉しいような、なんとなくこそばゆいような……

取り敢えず朝御飯、彼の好きなフレンチトーストも作ってあげよ。

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