僕の居場所の作り方 ページ43
僕はどうせ壊されるから砂のお城を自分で壊したんじゃない
誰かに壊された時の悲しみを知ってるから
自分から壊した
一緒に遊んでる隣の男の子達が羨ましかったから
僕は彼らのお城を壊した
僕が一人ぼっちでもかまってくれない先生は
僕が何かを壊したときだけ叱って僕のことを見てくれた
友達が書かれた絵を破いたのも
女の子の夢を奪ったのも
誕生日に貰った筆箱を壊したのも
僕が持っていないもの
僕には手にすることのできないものだったから、僕は壊したんだ。
羨ましくて
僕が何かを壊せば、皆が注目してくれた
僕が怪我をしたら、誰かが心配してくれた
僕が何かを壊す時だけ皆が僕の存在を認めてくれる
最初は、ただそれだけだったんだ
けど気づくのが遅かったのか
僕は、すでに疲れて歩けなくなった
もういい…
今過ごしている日常が僕にとってただ苦しい
同じことを繰り返す日々なんて嫌だ
もうあそこに戻りたくなんてない…
疲れた…
もう、疲れたんだよ僕は……
それは、雪の降る寒い日だった。
民家の塀に座り込んだ僕の上に容赦なく降り積もっていく雪
寒さなんて感じないほどに、俺の思考は動かなくなっていた
現実から目を逸らして、思考が回らなくなったのかもしれない
ただ、目の前にある雪の白さが
僕を癒してくれた
僕もあんなに白くなれたらどんなにいいだろう…
「生まれ変わったら、雪になろう…」
来世のことを呟いてみる。
何も考えずに降っては積もって、綺麗だと言われ、暖かくなれば溶けていなくなってしまう雪に…
僕は目を閉じて、全てを放り投げて諦めた
そんな時
「死んでるの？」
僕の前で立ち止まった足音
目をぼんやりと開けると、制服を着た女の子が僕を見ていた
「どうしてここにいるの？」
か細い声は僕にそう尋ねる
どうしてここにいるのか
それを僕も聞いてみたいよ
どうして僕はこんな大きな世界に一人ぼっちなのか
「どうして血だらけなの？」
それは、僕が人を傷つけてきたからだよ。
僕は、人を傷つけて何でも手に入れてきたんだよ。
そんな、純粋そうにみえるその子に言ったら
どんな顔をするんだろうか
でもね僕は、その方法でしか自分の居場所の作り方を知らなかったんだよ…
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あむ(プロフ) - こちらとても気になっているのですが1はどこから読めますでしょうか？（ ｉ _ ｉ ） (2018年3月22日 4時) (
レス) id: c84a083db0 (このIDを非表示/違反報告)
RaTe(プロフ) - senaさん» 楽しみにしてます！ミンギュもジスもジョンハンもバットエンドバージョンもどれも見たい（ ; ; ） (2018年3月15日 19時) (レス) id: 8c385fdccf (このIDを非表示/違反報告)
sena - RaTeさん» 一番気に入っていただいてありがとうございます！もうすぐクライマックスなので楽しみに待っていてください^_^ (2018年3月15日 10時) (レス) id: 5515188491 (このIDを非表示/違反報告)
sena - 陽花さん» 夢中になっていただいてありがとうございます^_^がんばります^_^ (2018年3月15日 10時) (レス) id: 5515188491 (このIDを非表示/違反報告)
sena - exo0121さん» 一番好きといっていただいて嬉しいです^_^私もハニと両想いになってほしいと思ってます！！ (2018年3月15日 10時) (レス) id: 5515188491 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：sena | 作成日時：2018年3月12日 18時
