壊れて壊した ページ37
「どうして今さら戻ってくんの……」
死人のように動かない
彼から出た言葉はあまりにも低かった
「僕を捨てたのは、Aの方なのに…」
ジョンハンは、目の前にいる私を引き寄せて
そして強く強く抱きしめた
「ごめん、ジョンハン……」
「もう僕そんなにAに甘くしてあげられないよ」
すると、私はそのままベッドにジョンハンに押し倒された
私を下敷きにする彼の素肌が私の体に密着する
「捨てるなら、捨てればよかったんだ……
同情して中途半端に拾いに来ないでよ…
どうせまた、捨てるくせにっ……」
下からやっと見えた彼の瞳は
以前よりも深く濁っていた
「ごめんね、ジョンハン…」
一人ぼっちにしてごめん。
あの時に私は、ジョンハンから逃げたらいけなかったんだ
こんな風にジョンハンをしてしまったのは
他の誰でもなく、私だ
「どこで間違えたのかな………」
どこから、私達は間違えてしまったのかな
「今まで、傷つけたくなくて
ずっと大切に守っていこうと思ってた
僕の気持ちがいけなかった…？」
何がいけなかった…？
誰がいけなかった…？
それを知ったところで、私達はまたあの頃に戻れるんだろうか…？
「誰にも見せないように、誰にも捕まらないように
誰にも目移りしないように
僕はAを真っ暗な箱の中に閉じ込めておけばよかったの？」
そのジョンハンの声はあまりにも震えていて
抱きしめたくなったのに
「ねえ、何これ？」
ジョンハンは私の手首を釣り上げる
袖の隙間から見えるそれは、ウォヌさんにつけられた痕
「これはっ……ジョンハン……」
彼の目つきが変わった。
もう何もその瞳には何も映さない。
私の声はもう届かない。
「いーち、にー、さーん」
彼は私のシャツの袖をまくって、二の腕についた痕をみて「よーん」
私の靴下を脱がせて、スカートを巻くって
「じゅー、じゅーいーち、じゅーにー」
「そこは、だめ、ジョンハン…」
彼は乱暴に私のシャツをこじ開けて、そこについた痕を見た「じゅーはーち」
そう言って、笑った
ジョンハンはもうすでに壊れてしまった
私が壊してしまった
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あむ(プロフ) - こちらとても気になっているのですが1はどこから読めますでしょうか？（ ｉ _ ｉ ） (2018年3月22日 4時) (
レス) id: c84a083db0 (このIDを非表示/違反報告)
RaTe(プロフ) - senaさん» 楽しみにしてます！ミンギュもジスもジョンハンもバットエンドバージョンもどれも見たい（ ; ; ） (2018年3月15日 19時) (レス) id: 8c385fdccf (このIDを非表示/違反報告)
sena - RaTeさん» 一番気に入っていただいてありがとうございます！もうすぐクライマックスなので楽しみに待っていてください^_^ (2018年3月15日 10時) (レス) id: 5515188491 (このIDを非表示/違反報告)
sena - 陽花さん» 夢中になっていただいてありがとうございます^_^がんばります^_^ (2018年3月15日 10時) (レス) id: 5515188491 (このIDを非表示/違反報告)
sena - exo0121さん» 一番好きといっていただいて嬉しいです^_^私もハニと両想いになってほしいと思ってます！！ (2018年3月15日 10時) (レス) id: 5515188491 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：sena | 作成日時：2018年3月12日 18時
