消えない憎しみの痕 ページ35
鏡に映った
私の体中に散る無数の紫の痕は
決して愛のためだとかにつけられたものではなくて
ただ憎しみだけを残して、広がっている
この簡単には消えない痕を見る度に
私は思い出すんだろう
ウォヌさんの憎しみのこもった目を
許さないと言われた言葉を
まるで、忘れるなとでもいうように
深くその痕は刻まれている
ウォヌさんはジョンハンと同じ目をしていた
もう少し早く気づいてあげられたなら
私はジョンハンを救うことができたのかな…
__________________
平日の昼下がり。
同い年の子はきっと学校にいる時間だろうな
私は、まだ小さな密室に閉じ込められたままだ
ガチャガチャ________
すると、玄関の鍵が開く音がして
誰かが帰ってきた。
ウォヌさんだと思うと、少し手が震える
ガチャ________________
その扉を開けたのはミンギュだった。
「今なら逃げられる。だから、今のうちに、早く逃げろ」
そう言って、彼は部屋のドアを開け広げた。
「どうして……ミンギュ……」
「お前の家はもう分かってる。だから、俺らの知らない、ジョンハンの所に行くんだ」
「待って、どうして………」
ジョンハンの所に行けなんて、どうしてミンギュが
あんなにジョンハンのことが嫌いだったはずなのに
「ここにいても、ウォヌヒョンがお前を傷つける。
けど、俺はたぶん守りきれない。
だから、悔しいけどお前を守れるのはジョンハンしかいない」
そう言うミンギュは、すごく苦しそうだった
「気づいたんだよ。
ジョンハンにされたことと同じことをしたら
この怒りは治るんじゃないかって思ってた
だけど、同じことを仕返したって
また同じことが繰り返されて終わらないんじゃないかって…」
ミンギュはやっぱり
私が信じていたミンギュだと思った
復讐したって何も変わらない
復讐は、次の復讐は生むだけだ
「それと、お前を助けに来た時のジョンハンおかしかったんだよ。
一人で来たくせに、俺らの仲間を誰一人傷つけなかった。
全部、受け身で交わして、誰も殴ろうとしなかった」
ジョンハン……
「もしかして、それお前のためだったんじゃないかって。
だから、これを終わらせられるのはお前しかいない。
ジョンハンを止められるのは、きっとお前だけだ」
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あむ(プロフ) - こちらとても気になっているのですが1はどこから読めますでしょうか？（ ｉ _ ｉ ） (2018年3月22日 4時) (
レス) id: c84a083db0 (このIDを非表示/違反報告)
RaTe(プロフ) - senaさん» 楽しみにしてます！ミンギュもジスもジョンハンもバットエンドバージョンもどれも見たい（ ; ; ） (2018年3月15日 19時) (レス) id: 8c385fdccf (このIDを非表示/違反報告)
sena - RaTeさん» 一番気に入っていただいてありがとうございます！もうすぐクライマックスなので楽しみに待っていてください^_^ (2018年3月15日 10時) (レス) id: 5515188491 (このIDを非表示/違反報告)
sena - 陽花さん» 夢中になっていただいてありがとうございます^_^がんばります^_^ (2018年3月15日 10時) (レス) id: 5515188491 (このIDを非表示/違反報告)
sena - exo0121さん» 一番好きといっていただいて嬉しいです^_^私もハニと両想いになってほしいと思ってます！！ (2018年3月15日 10時) (レス) id: 5515188491 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：sena | 作成日時：2018年3月12日 18時
