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159.星に願う ページ9

ぐう〜


「…ごめんなさい。」


 歩いてお腹すいちゃった…恥ずかしい。


「ははっ!謝る必要はないだろう!

 君は腹の虫の音も可愛いのだな!

 ちょうどいい!俺もお腹が空いていたんだ!」

 
 杏寿郎さんはフォローが上手いなあ…


「杏寿郎さんは何か食べたいものはありますか?」


「そうだな…カレー!

 カレーライスなんてどうだ?」


「いいですね!私も食べたいです!」


「決まりだな!」


 私たちは近くにある飲食店を探し、店に入る。


 お目当てのカレーライスに辿り着けた杏寿郎さんは


 目を輝かせながら3杯もおかわりをした。


 無駄のないあなたの身体の

 いったいどこに入っているのでしょう…。





 楽しい時間というのは


 本当にあっという間に過ぎてしまう。



 太陽は西に傾き、


 空はオレンジから紺色へと近づいていた。


 少し名残惜しい気持ちを胸に

 私たちは帰路へとついていた。




「あっ!杏寿郎さん、見てください!

 一番星です!!ほら、あそこ!」



「本当だな!今日は星がよく見える!」



「空はまだオレンジを帯びていて、夕方と夜の間ですね。」


「良い景色だな!

 こうして夕焼け空をゆっくり眺めるのは久しぶりだ!」


 そうか…杏寿郎さんはいつもこのくらいの時間になると

 任務に向かっているんだもんね…。

 
 共に空を見上げていると、一筋の流れ星が夕闇を駆ける。
 



「「あっ!!」」

 

 私は急いで目を閉じて、3回唱える。





 ー 杏寿郎さんが幸せでありますように ー






 ゆっくり目を開けようとした時




 唇に柔らかい感触がした。





「俺と君との願いが


 外へ出てしまわぬようにだ。」





 平然とそういうことをする杏寿郎さんは




 本当にずるい。









 


 


 

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設定タグ:鬼滅の刃 , 煉獄杏寿郎 , 夢小説   
作品ジャンル:アニメ
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狐姫(プロフ) - 衣世さん» 苦しいですね…。書いていても辛いです泣 叫んじゃってください〜!! (2021年11月3日 19時) (レス) id: 12299479a5 (このIDを非表示/違反報告)
衣世(プロフ) - 更新ありがとうございます!杏寿郎ーー!!切ない、苦しいですね(ToT)うあぁぁぁ(TдT)叫ばずにはいられません泣 (2021年11月3日 18時) (レス) id: 1ea4fe96cf (このIDを非表示/違反報告)
狐姫(プロフ) - akiomiさん» はじめまして。コメント嬉しいです!ありがとうございます。溶けてしまいたいですね…笑 応援ありがとうございます!引き続きお楽しみくださいませ! (2021年11月3日 12時) (レス) id: 12299479a5 (このIDを非表示/違反報告)
akiomi(プロフ) - 初めまして。切なくてどうしようもない気持ちになり、コメントしてしまいました!雪になって、私も溶けてしまいたい笑 続きも楽しみにしております。これからも応援しています! (2021年11月3日 11時) (レス) @page45 id: 15912deccb (このIDを非表示/違反報告)
狐姫(プロフ) - ろろろーさん» はじめまして。コメントありがとうございます!胸を締め付けるようなお話ばかりで申し訳ないです。嬉しいお言葉、ありがとうございます!更新、頑張りますね! (2021年11月3日 10時) (レス) @page45 id: 12299479a5 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:狐姫 | 作者ホームページ:https://mobile.twitter.com/kohime_yume  
作成日時:2021年10月23日 12時

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