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181.夏の昼下がり ページ31

「Aさん、とても素敵です!

 きっと兄上も見惚れてしまいますよ!」


「ええっ!?そうかな…?」


「はい!Aさんにぴったりです!

 Aさんは肌が白いので、淡い色も似合いますし、

 椿柄の赤さも映えて美しいです!」
 

 私と千寿郎くんは、

 花火大会の浴衣を買いに呉服屋に来ていた。


 いくつか選んだのだが、その中で千寿郎くんが

 縦縞の白と薄緑の地に丸い赤椿の柄の浴衣が1番良いと

 勧めてくれた。


「分かった!私もこの浴衣すごく気に入ったから、

 これを着ていこうかな。」


 私がそう言うと、千寿郎くんは嬉しそうに笑う。





「楽しみですね!」


「ふふっ。千寿郎くんは本当に優しい子だね。」


 私が千寿郎くんの頭を撫でると、

 彼は顔を真っ赤にして慌て出す。


「…わわっ!!Aさん!!

 恥ずかしいですから!!」


「…あ、そうだ!

 今日のお礼に、私からも何か物を

 贈らせて欲しいのだけど、何かある?」


 千寿郎くんは、いいです!と聞かないので、

 私は千寿郎くんの手を引いて繁華街を歩く。






「これがいいかな!」


「Aさん!本当にいいのですか?」


 私は千寿郎くんに新しい筆を買うことにした。


「もちろん!千寿郎くん、いつもありがとう。」


 私から筆を受け取ると、顔を綻ばせる。


「ありがとうございます。大切に使わせていただきます!」

 
「うん!」


「そろそろ戻りましょうか。」





 夏の澄み切った一面の青に



 まるで筆で塗ったかのような



 しっかりと雲が空に浮かんでいた。


 

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設定タグ:鬼滅の刃 , 煉獄杏寿郎 , 夢小説   
作品ジャンル:アニメ
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狐姫(プロフ) - 衣世さん» 苦しいですね…。書いていても辛いです泣 叫んじゃってください〜!! (2021年11月3日 19時) (レス) id: 12299479a5 (このIDを非表示/違反報告)
衣世(プロフ) - 更新ありがとうございます!杏寿郎ーー!!切ない、苦しいですね(ToT)うあぁぁぁ(TдT)叫ばずにはいられません泣 (2021年11月3日 18時) (レス) id: 1ea4fe96cf (このIDを非表示/違反報告)
狐姫(プロフ) - akiomiさん» はじめまして。コメント嬉しいです!ありがとうございます。溶けてしまいたいですね…笑 応援ありがとうございます!引き続きお楽しみくださいませ! (2021年11月3日 12時) (レス) id: 12299479a5 (このIDを非表示/違反報告)
akiomi(プロフ) - 初めまして。切なくてどうしようもない気持ちになり、コメントしてしまいました!雪になって、私も溶けてしまいたい笑 続きも楽しみにしております。これからも応援しています! (2021年11月3日 11時) (レス) @page45 id: 15912deccb (このIDを非表示/違反報告)
狐姫(プロフ) - ろろろーさん» はじめまして。コメントありがとうございます!胸を締め付けるようなお話ばかりで申し訳ないです。嬉しいお言葉、ありがとうございます!更新、頑張りますね! (2021年11月3日 10時) (レス) @page45 id: 12299479a5 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:狐姫 | 作者ホームページ:https://mobile.twitter.com/kohime_yume  
作成日時:2021年10月23日 12時

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