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161.手を取る ページ11

 夕餉を終えた私は

 湯浴みへ向かおうと廊下を歩いていた。


 千寿郎くんと作ったご馳走を

 杏寿郎さんは幸せそうな顔で綺麗に平らげていた。

 千寿郎くんもそれを見て嬉しそうだったなあ…と

 浸っていると、


 突然、廊下横の襖が開き、部屋の中へ連れ込まれる。


 びっくりして声をあげそうになったが

 そうさせまいと口を手で塞がれた。


 真っ暗な部屋に連れ込まれて

 何も見えない…。




 でもすぐに誰だかは分かった。



 行動とは裏腹に、声はすごく優しいものだった。




「湯浴みを終えたら外へおいで。」





 そう聞こえたと思った時には


 声の主は姿を消していた。



 
 突然のことでびっくりしたからなのか



 それとも、これからのことを考えてしまってなのか…




 私は高鳴る鼓動を抑えきれない。





 いつもならリラックスできるはずの湯浴みでさえ


 今日は落ち着かない。



 私はいつもより早く湯船から上がってしまった。




 湯浴みを終え、


 深呼吸しながら玄関へと向かって外へ出ると、


 腕を組んで目をつぶる杏寿郎さんの姿があった。



「…すみません。お待たせしてしまいましたね。」


「いや、少し夜風を浴びたくてな。」



 杏寿郎さんは私に手を差し伸べる。



「さあ、行こうか。」



 私はおずおずと杏寿郎さんの手を取ると、




 ゆっくり歩き始めた。



 私たちが向かったのは杏寿郎さんの屋敷




 炎柱邸だった。

 


 

 

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設定タグ:鬼滅の刃 , 煉獄杏寿郎 , 夢小説   
作品ジャンル:アニメ
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狐姫(プロフ) - 衣世さん» 苦しいですね…。書いていても辛いです泣 叫んじゃってください〜!! (2021年11月3日 19時) (レス) id: 12299479a5 (このIDを非表示/違反報告)
衣世(プロフ) - 更新ありがとうございます!杏寿郎ーー!!切ない、苦しいですね(ToT)うあぁぁぁ(TдT)叫ばずにはいられません泣 (2021年11月3日 18時) (レス) id: 1ea4fe96cf (このIDを非表示/違反報告)
狐姫(プロフ) - akiomiさん» はじめまして。コメント嬉しいです!ありがとうございます。溶けてしまいたいですね…笑 応援ありがとうございます!引き続きお楽しみくださいませ! (2021年11月3日 12時) (レス) id: 12299479a5 (このIDを非表示/違反報告)
akiomi(プロフ) - 初めまして。切なくてどうしようもない気持ちになり、コメントしてしまいました!雪になって、私も溶けてしまいたい笑 続きも楽しみにしております。これからも応援しています! (2021年11月3日 11時) (レス) @page45 id: 15912deccb (このIDを非表示/違反報告)
狐姫(プロフ) - ろろろーさん» はじめまして。コメントありがとうございます!胸を締め付けるようなお話ばかりで申し訳ないです。嬉しいお言葉、ありがとうございます!更新、頑張りますね! (2021年11月3日 10時) (レス) @page45 id: 12299479a5 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:狐姫 | 作者ホームページ:https://mobile.twitter.com/kohime_yume  
作成日時:2021年10月23日 12時

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