23.散りゆく記憶 ページ23
「A、ここが君の部屋だ。好きに使うといい。」
「ありがとうございます。こんな広いお部屋…
もったいないです。」
「そんなに遠慮しなくていい。
それから、何か困った時は俺か千寿郎に言ってくれ!
俺は隣の部屋にいる!」
「何から何まで本当にありがとうございます。」
「今日は疲れただろう。夕餉までしばらく休むといい。」
そう言うと、煉獄さんは部屋を出て行った。
一人、部屋を見渡すと、
一輪の花が飾られた床の間に目を引かれた。
「綺麗な花…」
その花は優しい紫色をした花だった。
どこかで見たことがあるような…と頭をよぎったが、
全く思い出せずに頭痛がした。
目まぐるしい状況の変化に
流石に疲れが出てきたのかもしれない。
少し横になろうと思って目をつぶると、
すぐに眠りについてしまった。
ーいや、違うんだ。
嬉しくて…嬉しくてつい…。
ありがとう。Aー
誰かが目を潤ませて私を見つめている…。
これは夢?
なんでそんな優しい顔をして泣いているの…?
あなたは…煉獄…先生…?
煉獄…さん?
ん…煉獄先生って…
誰?
「…んっ!!」
夢だったのか…。
私は今、煉獄先生を…忘れかけていた…?
そんな馬鹿な話あるわけない…。
もしかして、
もしかして…
時空の流れに逆らった私は、
現代の記憶を忘れていくの…?
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狐姫(プロフ) - nさん» お楽しみいただけて嬉しいです!こちらこそ、読んでくださり、ありがとうございます。 (2021年10月19日 9時) (レス) id: 12299479a5 (このIDを非表示/違反報告)
n - 凄く読んでいて楽しかったです。ありがとうございます。 (2021年10月18日 22時) (レス) id: 2858fa56d6 (このIDを非表示/違反報告)
狐姫(プロフ) - 柚葉さん» 全ての作品は読めていませんが、個人的に継子の実弥さんの切なくて好きです!新作も気になるので、読ませていただきますね! (2021年10月15日 21時) (レス) id: d8f3f4bc3f (このIDを非表示/違反報告)
柚葉(プロフ) - 狐姫さん» あのう、大変恐縮ですが、どの実弥さんがよかったですか? (2021年10月15日 21時) (レス) id: 33c3d87eb8 (このIDを非表示/違反報告)
狐姫(プロフ) - 柚葉さん» 読ませいただきました!とても素敵です!!不死川さん良いですね!! (2021年10月15日 20時) (レス) id: d8f3f4bc3f (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:狐姫 | 作者ホームページ:https://mobile.twitter.com/kohime_yume
作成日時:2021年10月13日 15時