百六話 初見殺しの代名詞なる者 ページ27
「バカじゃねぇ!!俺様は決してバカじゃねぇ!国のアカデミーはトップクラスで卒業したわボケッ!!」
「あっそッ!!なら俺は主席だわ!!バーサーカーの略称だったんだが馬と鹿の意味で取る自覚あったんすかねぇ!?」
「テメェぶち殺すぞォッ!!」
「上等だこのバーサーカー!!何でもかんでも鎌振ってりゃ解決すると思ってんじゃねぇぞ!!」
_____大喧嘩とは、まさにこの事。
お互いが国一つ滅ぼせそうな力を保有する実力者なだけに、洒落にならないのだが。
喧嘩をふっかけたのは殆どディルの方だ。
だが、買わなければ大丈夫なこの喧嘩。
Aが買わないという選択をしないはずが無く、勿論買った、釣りはテメェの命だと。
細剣、リナルドをその手に一歩足を下げたところで。
_____あれ、マジで何でディルが此処にいるんだ?
ふと、思い出したその疑問に。
__________動きが遅れ、視界がグリン、と回った。
…………あ、"頸飛んだ"なこれ
ゴト、と鈍い音と共に、そして無くなった体の感覚と、視界の端に映る"自分の体"に。
あぁ、と悟った。
………また、やられたと。
Aは、薄れゆく意識の中動かない頭部だけで思う。
_____単細胞だなぁと。
目視出来る速さでは無かったが、それでもこれが最初ではない。
初見殺しの代名詞であるディル。
だが、もはや何度もやられている手口だ。
対策無しな筈がない。
「……ぁ……ッ!?」
目を閉じた時、ディルの苦しげな声が聞こえた。
その後、ゴポゴポという、水の中で空気が暴れる音。
……水魔法水圧術式。
展開を遅延させて、残していたのが功を制した、らしい。
ふっと意識が軽くなり、Aは一瞬だけ意識を飛ばした。
_____が、すぐに再生。
パッと下を見ればキチンと体ごと再生したのを確認して、数メートル先に浮かぶ水球に。
ユラユラと力なく浮かぶ相棒の姿。
_____だが、これで終わりな筈がなかった。
バシャンッ!と水球が真っ二つに割れ、中からディルが苦しげに。
「て、んめェ……ッ!!」
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極暇人(プロフ) - いえいさん» コメントありがとうございます!天才だなんて恐れ多い……!とても嬉しいです!これからもよろしくお願いします! (2020年2月1日 6時) (レス) id: d0beec2789 (このIDを非表示/違反報告)
いえい - やっぱめちゃくちゃ面白いです!主さん天才!(^o^)更新頑張って下さい! (2020年1月31日 20時) (レス) id: 482fd09204 (このIDを非表示/違反報告)
極暇人(プロフ) - 雨鷽さん» コメントありがとうございます!応援コメントは糧になりますので、本当にありがとうございます!これからもよろしくお願いします! (2020年1月22日 18時) (レス) id: d0beec2789 (このIDを非表示/違反報告)
雨鷽 - とても面白かったです!新しく更新されていたところを毎日見てますwこれからも更新頑張ってください! (2020年1月22日 18時) (レス) id: 7a91fc9f4d (このIDを非表示/違反報告)
極暇人(プロフ) - 大木さん» コメントありがとうございます!よくよく考えればそうですね、すいません……訂正しておきます。これからも宜しくお願いします! (2020年1月17日 13時) (レス) id: d0beec2789 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:極暇人 | 作成日時:2020年1月14日 20時