よろしい、ならば退散で(笑) 【鬼滅の刃】

玖 ページ9

手ぬぐいで顔を拭った後
手と足に包帯を少し巻く、そこまですごい傷ではなかったが切り傷が目立つので手当てしておく

「起きないな…」


パチパチと火鉢が音を鳴らす

日はもうすぐ落ちそうだ
このまま明日まで起きなさそうだな
全く…どうしてこんなんになるまで働くのかね

体調管理は社会人として最低限のマナーでしょうが！……んー、大正時代に体調管理は…無理か
それにまだ社会人って歳でもなさそうだけど
ただでさえ軍とかブラックっぽいし


雷鳥くんとお友達になれたらいいな、とか思いながら、いつもは使わない布団を雷鳥くんの隣に敷く

うどん食べるつもりだったけどいいや
明日雷鳥くんが起きたら食べさせてあげよう
このぐらいの歳の男の子は沢山食べないと

お湯を沸かしてお茶を入れる
布団に入り、上半身だけ起き上がらせて本を読む
これは元々この家にあった本だ
平家物語って言う本なんですけども
中学生あたりで習いますよね

今それを読んで暇つぶししてます









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「寝落ちしてた……」

起きるともう日は登っており、隣にいる雷鳥くんはまだ眠っていた
よく見たら目の下に隈がある、相当ブラックなんだろうか、それとも夜更かしとかしてたのかな 全く…

あ、今のうちに風呂でも入るか
雷鳥くんも起きたら入れてあげよう

そうと決まれば水を汲みに行かなければ、
大きめな桶を持ち、外に出る
水を汲んでまずは自分の顔を洗う
春が来るとはいえ まだ寒さが残る冬

ブルブルと震えながら家に戻り
お風呂に水を入れる
よし、あとは炭を持って火を炊けば…


？「……は」


ふと知らない声が聞こえた
嗚呼、起きたのかな おはよう雷鳥くん

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