参拾弐 ページ32
川から離れ、濡らした手ぬぐいで男の子の顔を綺麗にしてあげる
手や足もできる範囲で拭いてあげ また川で手ぬぐいを濡らす
今思ったけど私手ぬぐい持ちすぎだな、
まあ役にたったからいいけど
……日はもうすぐ暮れそうだった
なるべく東に移動しよう
この子が起きるまで私が面倒見なきゃ
走らずにゆっくりと東に移動する
体力は溜めておきたいしね
この世界来てから体力の限界感じない…、すごいな私
だんだんと山は暗くなり、昨日と同じ不気味な雰囲気になってきた
鬼って何体ぐらい生け捕りにされてんのかな
七日間ずっと鬼切ってたら全滅しそう
?「……ん…ぅ」
あ、起きるかな
?「…にい…ちゃ?」
……まだ夢の中か、
ここの人達は兄ちゃん兄ちゃんって
ブラコンかよ!いや、いいんだよ?ブラコンとか全然いいと思うよ?でも大体お兄さん亡くなってるパターンじゃん、切ないよ…もうやめておくれ…
?「…ぐへへ 稀血…稀血ぃ」
?「おい!こいつは俺の獲物だ」
?「ひっ……嫌だ嫌だ…誰…誰の……記憶だっ」
こんな時に鬼か、でも三人…大丈夫かな
男の子をそっと降ろし、刀を抜く
すると着物の裾を引く感覚がした
まだ寝ぼけているようだ
?「い、…かないで 兄ちゃ…」
「(私は君のお兄さんじゃないけど)…大丈夫、すぐ戻るよ」
?「……!?」
襲いかかって来た鬼は一人だけ
後二人は後ろでガクガクと震えてる
" オートバトルモードに入ります "
その言葉を合図に走り出す体
?「……稀血ィイ!!」
「月鏡の呼吸 伍ノ月 雷霆万鈞・宙」
雷の様な速さで鬼の首と胴体をまるで雷が落ちたかゆようにギザギザに刻み雷鳴の様な音が響いた
ボロボロと崩れていく様子はとてもグロテスクであった
前にいる鬼二人はもう敵意はなく、ただただ怯えていた 安らかに死ねるようにと願い
二人の鬼を同時に切る
「月鏡の呼吸 肆ノ月 和風慶雲」
ふわりと柔らかい風が鬼を通り過ぎる
そしてゆっくりと首が切れ 頭が落ちる
?「……」
?「…ァ……アア」
「来世は幸せになれるといいね…おやすみ」
この鬼達もまた泣いていた
私は、泣かなった
視線を感じて後ろを向くと男の子が悲しそうな顔をして こちらを見つめていた
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伊達 光秀 - なんか…夢主ちゃんって義勇さんみたいな人なんですね。コミュ障なんで誤解を招きやすくて。 (2020年8月21日 18時) (レス) id: e266acb8ae (このIDを非表示/違反報告)
Otota0820(プロフ) - 夢主ちゃんと村田さんの絡みめっちゃすき (2020年2月16日 23時) (レス) id: 9d5ca4fb15 (このIDを非表示/違反報告)
ニコラス刑事 - 参拾肆話バグったんかと思った。 (2020年1月5日 22時) (レス) id: d073c1529e (このIDを非表示/違反報告)
えむむー(プロフ) - 安全に出世したい…!?もしや、サイコロステーキせんぱi(( (2019年12月21日 16時) (レス) id: 0ae8ba5b2f (このIDを非表示/違反報告)
夜小雨(プロフ) - 獪岳カッコいい!!ツンデレは正義!!!! (2019年12月13日 16時) (レス) id: 1010f12598 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:ふじかくし | 作成日時:2019年11月21日 18時