よろしい、ならば退散で(笑) 【鬼滅の刃】

弐拾陸 ページ26

「(恥ずかしくて死にそうだから)やめて」

炭治郎「…！！ す、すまないか君を見てたら褒め言葉しか思いつかなくて…気持ち悪いよな…」




トゥンク……
いや、待て待て落ち着け私
一瞬獪岳くんよりも可愛いと思ってしまったではないか…！そんなはずは、そんなはずはない…

くっ…！ちょっと涙目でチロチロと私の様子を見ている！弟枠かこいつも！可愛い…可愛い…
それに気持ち悪いだなんて滅相もない
イケメンにこれだけ褒めちぎって貰ったらもう調子乗りまくります


「ううん、違うの…その、初めてそんな事言われたから…驚いて……」

炭治郎「そうなのか、でももっと自信を持つんだ！君は君が思っている以上に綺麗な顔立ちをしていると思う！きっと君の家族も美形なんだろうなぁ」

「家族…か、美形なのかもね(この世界にはいないからこの世界に来た時の顔はどんな感じか)分からないけど」

炭治郎「……ところで名前はなんて言うんだ？」

「月陽A」

炭治郎「Aか！いい名前だな！」

「(いやいや)私の名前なんかより炭治郎って名前の方が素敵だよ…(あれ？今お母様に失礼な事言っちゃった？)」

炭治郎「そうか…ありがとう！」

「竈門くんは…」

炭治郎「炭治郎でいいぞ！」

「…炭治郎は私と違って(素直だし心綺麗だしほんとイケメンだな羨ましいな このっ！)いい人(すぎて逆に怖いわ、でもそんなに優しくしていると勘違いしちゃうよ〜？)…だから(君の優しさが逆に辛くなる)私みたいな人と関わらない方がいい(と思います！)」

炭治郎「A…俺は、」

「(嗚呼、そんな顔させたかったんじゃないんだよ……)ご、ごめん(！！)」

炭治郎「…っ！」


すまない炭治郎！
君の優しさが私の穢れた心に浸透してきてなんか泣きそうになるから一旦距離おくぜ
選別後 お互い生きてたらまた会おうね

炭治郎は何か言いたげだったがこれ以上は一瞬にいれないので、スタスタと炭治郎の元を離れた

そして炭治郎から距離を取った後直ぐに
最終選別の説明が始まった









┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈
大正コソコソ噂話

Aさんは義勇さんより言葉足らずなんだって、でも色んな意味で違う方向に解釈されがちだから義勇さんみたいに嫌われる事はないみたいだよ！
え？俺は嫌われていない？

わ、私は嫌いじゃないですよ…！

弐拾漆→←弐拾伍

→ 目次へ｜作品を作る｜感想を書く
他の作品を探す