よろしい、ならば退散で(笑) 【鬼滅の刃】

拾漆 ページ17

獪岳くんと別れて三日後
私はこの家を出る準備を終えていた
あのカラスから手紙が来たので私も旅に出ることを伝えた

…案の定色々言われたけど、男のフリをして旅はすると言い 何とか了承を得たのでこうして男の子用の着物を着て歩いている

藤襲山ってどの辺にあるんだろう
どうせ最終選別受けるんだし、近くで野宿したいなー

完全に雪は溶けて、前よりは歩きやすくなった山道をぐんぐんと走る、この世界では体力はそこそこあると思うんだよな

これだけスピード出しても息切れしないし
疲れもしないからさ
あ、もしかしてこれが俗に言うトリップ特典なるものなのか？なるほど、

神様ナイス






しばらく走ると町に出た
流石にここは走れないので早歩きで進む
いつかの豆腐屋さんや甘味処の人達を見かけたが無視をして歩く、もうここには戻らない
勘違いされて同情される身にもなれ

対応が面倒臭いしね
ちゃっちゃと鬼殺隊になって獪岳くんとずっと一緒にお話したいな
あれ？これが依存ってやつか？

獪岳くんってなんかバットエンドルート行きそうなキャラだから私が守らないとね
最後鬼とかになりそう
あ、フラグ立てちゃった


町を抜けると周りは畑ばかり
あ、竹林だ…
昔修学旅行の京都で見た以来だな、懐かしい
嵐山ってとこの近くにそれはそれは立派な竹林がね、渡月橋も綺麗だったな

過去に浸り、しみじみしながらも走り続けると
山が見えてきた
ここはなんて言う山だろう
藤襲山ではないな
藤の花が一輪もないし
とりあえず今日はこの山で野宿するか…









┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈
大正コソコソ噂話

Aさんが最初にいた場所は鬼滅の刃一巻で炭治郎と禰豆子が鱗滝さんと初めて出会ったお堂の近くです

そのあとちゃんとお堂を目撃してますが無視してますね

また勝手に住んでいた家は元竈門家のお家でした、炭治郎が家を出てからほぼ二年が経過した後の家でした
町は炭治郎が炭を売りに下りていた町と同じです

拾捌→←拾陸

→ 目次へ｜作品を作る｜感想を書く
他の作品を探す