違うんだよ【狗巻棘】

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「いやいや、二年全員で任務ってどんな呪霊いんの？」


私達二年は全員で任務を任され、目的地である廃墟に向かっていた


「雑魚だったら殺すけど」

「誰をだよ」


なんて真希さんに冷たいツッコミをされながら着いたのは、まぁまぁな気配が渦巻く廃墟


「帳下ろすね」


皆が頷いたのを確認し、帳を下ろす


「闇より出でて闇より黒くその穢れを禊ぎ祓え」


そう唱えると、真っ暗な帳が私達と建物を覆っていき、外からは見えない状態となった


「うし、行こ」


私達はずかずかと入っていく。特に変わったことはなく、只の廃墟に呪霊がいるだけだろう

すると、呪霊特有の聞き取れない声が聞こえ、まぁまぁな数の呪霊が現れた


「三級くらい？雑魚じゃん！」

「ピリピリすんなって」

「しゃけ」


·


私達はパッパと呪霊を祓う


「ウェーイざーこ」

「真面目にやれ」


呪霊を煽ってやれば、真希さんに怒られる


ヘイヘーイ、真面目にやりますよ


私は目隠しをずり降ろし、数体の呪霊と目を合わせる


動くな


そう念じると、呪霊は動きを止めた


「乙」


なんて言いながら呪霊を殴り蹴りすると、呪霊は祓われた


「終わったー？」


目隠しを戻しながら問うと、全員の返事が聞こえていた


「あぁ」

「こっちも終わったぞ」

「しゃけ」

「全員無傷···んじゃ、帰りますか」




─────刹那、凄く濃い気配が、私達を襲った


この気配····


覚えのある気配に、ゆっくりと振り替えると───


「やぁ」


その姿に、息を飲んだ

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