優しさは、時に棘になる (ページ11)

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#11 ページ11

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Aさんの元を離れ、お店に戻る

最近、いやAさんと出会って毎日がすごく楽しく感じた

夢だったカフェを開いてなかなか上手く行かなくて困っていた時にAさんが目の前に現れた

お仕事も完璧にこなしてしまうしそれでいてとても優しい

その優しさが好きに変わってくのには時間はかからなかった

でも俺は何もAさんのこと知らなかった

今後のことも、なにもかも

〈今日もごめんなさい、と〉

臨時休業と看板に書いて後にしようとした時、

“今日も休みなん！？“

と独特なイントネーションの男の方の声がした

〈ごめんなさい、今日もお休みでして、、〉

そう言うと男の方は犬のように落ち込んだ

なんだか申し訳なくて

〈特別に、、入りますか？〉

なんて言うと男の方は目をキラキラとさせ、また独特なイントネーションで返事をした

その男の方もやはり例のアイスを食べたかったみたいでアイスを出すとキラキラと目を輝かせた

〈関西の方ですか？〉

独特なイントネーションに気になり、質問をしてしまった

『はい。ある人を探してるんです』

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