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「はぁ、、」
一人リビングに取り残された私
立ち上がって力が入っていた足もガクッと崩れて体ごとソファーに沈む
なんとなく付けたお笑い番組なんて、耳に入ってくることもない
付き合った始めの頃はソファーで二人並んで笑い合ってた頃を思い出す
自然と昔の事を思い出して冷たいのが頬を伝う
最近は泣いてばかりかもしれない
彼の前では泣きたくなかった
弱い子だと思われたくなかったし、心配もかけたくなかったから
「お風呂入ろ、」
前までだらしない私の髪の毛を乾かしてくれたりしたのにもうそれすら無くなったね
おかげでちょっと風邪を引いたのかもしれない
お風呂を終えて脱衣場を出て玄関をふと見ても靴はなかった
ねぇ、もう23時だよ
私を置いて違う女のとこにずっといるの？
「バカみたい、」
私だけが彼を好きみたいで馬鹿馬鹿しく感じた
明日にはもう彼の前から消えてしまおう
そうすればきっとこの優しさの棘から解放されるから
ごめんね
康二くん
さようなら
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作者名：かすたーど | 作成日時：2022年11月24日 15時
