程よい関係が疲れやすいのです【ころ/ん】

なんとか【09】 ページ9

side＝ころん

こ『ご、ごめん！ちょっと電話してくる！！』

「え、えぇ？」

ﾄﾞﾀﾄﾞﾀ(2階に避難)

ジェルくんに電話しておかないと。
つーかなんで結衣…！もっと良い奴いただろ！

ﾌﾟﾙﾙﾙﾙﾌﾟﾙﾙﾙﾙ

ﾌﾟﾂｯ

あ！でた！！

こ『もしもし！？ジェルくん！？』

ジ「もしもし…なんや」

こ『ごめん！あの…僕今Aの家にいるんだけどさ！なんで結衣って言ったの！？』

ジ「Aちゃんの家……家！？お前…お前やったなぁ！？」

こ『違う違う！そんなんじゃない！雨降ってきたから上がらせてもらったの！そんなの今いいの！好きな人、なんで結衣って言ったの！？』

ジ「え、だって…結衣ちゃん、だっけ？その子結構男子のあいだで人気な子だし、別に違和感ないかな、って」

こ『そいつ僕達と中学同じなんだけど！』

ジ「あ、え、そうなん！？それはごめんなぁ」

こ『別にそれくらいいいんだけど…結衣、中学の頃いわゆるいじめっ子ってやつだったんだよ』

ジ「……えぇ！？結衣ちゃんってふわふわしててもう、色々可愛い子やで！？あんな子がいじめ！？」

こ『最近結衣見てないからわかんないけど、そんな可愛くなってんの？』

中学の頃…まぁ可愛いんだろうけど、結衣以外にも可愛い子なんてめっちゃいたし…
中学メイク禁止だったからかな…

ジ「俺が見る限りではくっそかわええで！結構好きな人いたり…」

こ『そ、そっか……しかし…どうしたもんかなぁ』

ジ「ごめんけど、頑張ってくれへん？」

こ『え、えぇ…わかった…けど…』

「ねぇ、まだ電話してんの？」

こ『うわっ！？A！？ごめんごめん！ちょっと話してた！』

ﾋﾟｯ(切った音)

「誰に？」

こ『や…別に誰でもないよ』

ここでジェルくんとか言ったら疑われるかもしれないし…

「…ごめん、正直に言ってもいい？」

正直…って？


「…なんで、結衣ちゃんなの？」









こ『え？』









それってどういうこと？

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