第146話 ページ48
「──────でも、このままあんたに勝っても結局、皆こう思う「纏神呪を使っていれば勝ってたのはあんただ」って、それは......困るんだ」
纏神呪は十二天将が使える奥義的なモノ。
確かにあれを使ったら、勝ったのは勘久郎さんと言われるのは嫌だね。ろくろにそんなこと言ってきたやついたら、グーパンチしないとだな.....。
「あんたは最初に「手加減も手抜きもしない」って言ったけど.....あれ.....嘘だよね？あんたの友達から聞いたんだ」
『！』
勘久郎さんの友達？
.....憲剛さんから......？
まさか、ろくは勘久郎さんにあれを使わせようとしている.....？
「あんたはまだ、纏神呪に匹敵する凄い技を持ってるって」
「！？」
「50%の力で対等って言ったのは
『やっぱり.....』
「そのマスクの下に隠した、あんたの
「！！」
『！』
「何故っ......君がその呼び方をっ....」
気づいた勘久郎さんは、バッと十二天将が座る席の方を見た。視線の先には憲剛さんがいる。憲剛さんが試合前のろくに勘久郎さんの話をしたのだろう。ろくろと勘久郎さん似てるようで似ていない共通点。
境さんから聞いた話。
水度坂家には″
勘久郎さんは、早花咲組という体の不自由な子や本土では治せない病気などにかかってしまった子達を島で治療していた。
陰陽師としての勉強もし、病気が治った時に島で生きていけるようにするための場所にいたのだ。
でも、その日。
ケガレが現に出てきてしまった日。
なげきの台に子供達と来ていた勘久郎さん達。
子供達をケガレにとられ、壊滅的な状態で勘久郎さんはケガレ喰いを使い子供達共々ケガレを祓った。その日から勘久郎さんはマスクをして、ケガレ喰いを封印している。
「.......ﾎﾞｿｯ)勘久郎.....」
映し出されるろくと勘久郎さんをただ見つめる。
ろくろが語り出すのは自分のこと。
後悔していること。
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ひーちゃん - リメイク前から読ませていただいていますが、とても面白いです！無理せず更新頑張って下さい。応援してます。 (2022年4月5日 17時) (
レス) id: fdbe555570 (このIDを非表示/違反報告)
夏菜沙(プロフ) - コメントありがとうございます！更新頑張ります！ (2022年2月26日 17時) (レス) id: 6b5f9c4200 (このIDを非表示/違反報告)
オタク - すごく面白いです!!!!!!無理せず更新頑張ってくださいｯｯｯ (2022年2月22日 18時) (レス) @page10 id: 069b2b7513 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：夏菜沙 | 作成日時：2021年7月31日 17時
