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第122話 ページ24

両手を自身の前で振り、様呼びしなくていいと言っても無理だということをアピールしてきた久世。

はぁ....、昔から変わらないね。



『.....久世、こっちにおいで?お話しよう』



縁側の、私の座っているところの横に手をポンポンとして座るように促す。一瞬びっくりした久世は少し悩んでから、ゆっくりとこちらに来た。ちょこんと隣に座った久世は陰陽師ってより、可愛いらしい女の子に見える。



『(.....顔面偏差値が高い.....)』



横に美少女がいる。
そう思うだけでなんか緊張してきた。

表情には出さないようにしてるけれど.....。



「.....か、彼方様は!」

『ん?』

「鵜宮様にはもうお会いになりましたか?」

『うん。この間、会ったよ』

「そうですか.......(ボソッ)良かった.....」

『(今、なんか最後に呟いた気がしたけど聞き取れなかった.....)』



久世の呟きは私には届かず、彼女はほっとしたような表情を見せた。そんなに心配をかけていたのかな?



「綺麗な....月....」

『そうだね.....』



空に輝く月。
本土で見た時もここで見ている時も変わらない。

月は夜空で光る。


 
『(......昔もどこかで.....)』



今よりももっと昔、誰かと一緒に月を見た気がする。






──────────









──″**″──



──なんです?──



──月はお前みたいだのぉ.......──



──名前に″月″って入ってるからではありませんか?──



──そうじゃない。お前自身が月のようだと_____は言っておるのだ──



──そうですか?──



──そうじゃよ!**は月見たいじゃ──



──なら、____は太陽。____は陰ですかね?──



──なぜじゃ?──



──互いをお互いに支え会い、当たり前のようにいる。あなた達二人が一緒にいる姿を私は嬉しく思う....。....どっかの誰かは今だに思いも伝えない小心者ですしねぇ?──



──??──



──....っ....!!(**、こやつ、わかってやっておるな!)──



──ふふっ.....!──





 








 


 

 

月と太陽と陰は


何十年先であろうと再び廻り合い、共にいる。


共に引き合わせられる。





それは引力よりも、強く繋がった縁の糸。



 

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ひーちゃん - リメイク前から読ませていただいていますが、とても面白いです!無理せず更新頑張って下さい。応援してます。 (2022年4月5日 17時) (レス) id: fdbe555570 (このIDを非表示/違反報告)
夏菜沙(プロフ) - コメントありがとうございます!更新頑張ります! (2022年2月26日 17時) (レス) id: 6b5f9c4200 (このIDを非表示/違反報告)
オタク - すごく面白いです!!!!!!無理せず更新頑張ってくださいッッッ (2022年2月22日 18時) (レス) @page10 id: 069b2b7513 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:夏菜沙 | 作成日時:2021年7月31日 17時

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