第101話 ページ3
『さっぱりしたあ』
「さっぱりしたなら良かった」
お風呂に入り、髪を乾かした。部屋にもどるとテーブルがだされており、コップが置いてあり、中身は麦茶。「いただきますね」と一言。コップを持って、麦茶を飲んだ。
『(美味しい......)』
運ばれてきたいろんなパン。メロンパンやあんパン、コッペパン、食パン等々ふわふわ柔らかそうなパンがいっぱいでどれも美味しそうだ。それにお店で売れるレベルのものばっかり。
『ありがとう』
「！？いっ.....いえっ！！よくぞお戻りなられました！彼方様！私達、使用人一同心より喜んでいます！！」
『！ありがとうございます、包さん』
「！....な、名前を！ありがとうございますっっ！！」
パンを運んできてくれた女性。家の使用人一人で私の小さいときからいてくれていた包さん。とっても、いい人だ。というか、十六夜家の人は士門の家の人達、斑鳩家同様に好い人ばかりだ。マジ、感動レベルにね。バスケットの中に入っているコッペパンをちぎって一口サイズにして口の中に入れた。
『美味しい......！しかも、抹茶クリームが入ってる！！』
「お前が帰ってきたからだろうな。好物の抹茶を入れてくれたんだろうな」
『さすが、料理長。天才だ〜！！』
「相変わらず、抹茶プリンが好きなのか？」
『はい。記憶をなくしても好きでした！抹茶プリン！』
抹茶プリンはもう神だからなあ！
抹茶を使ったお菓子も好きだけどねー！
モグモグとお腹にパンをいれていき、麦茶を飲む。
「食べたら、お前には行ってもらいたいところがある」
『？』
行ってもらいたいところ？
どこだろう、それ.....？
「さっき、境から連絡がきてな」
『はあ.....？(境さんから何の連絡がきたんだ.....？)』
首を傾げていると過去さんがその場所を教えてくれた。
「狩衣に着替えて″のぼり台″に行け」
『えっ？！.....今、なんて？』
「「″のぼり台″に行け」と私は行った」
『......禍野に行けと？』
「ああ、私はそう言った」
聞き間違えじゃないのかあ。記憶取り戻して早々に禍野行き決定って.....。最悪だあ。しかも、なんか意味ありげだし.....。本当はもう一回寝てたいけど.....、過去さんに逆らうとか無理だ。ということは行くしか選択肢はない。
『(はあ.....)』
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ひーちゃん - リメイク前から読ませていただいていますが、とても面白いです！無理せず更新頑張って下さい。応援してます。 (2022年4月5日 17時) (
レス) id: fdbe555570 (このIDを非表示/違反報告)
夏菜沙(プロフ) - コメントありがとうございます！更新頑張ります！ (2022年2月26日 17時) (レス) id: 6b5f9c4200 (このIDを非表示/違反報告)
オタク - すごく面白いです!!!!!!無理せず更新頑張ってくださいｯｯｯ (2022年2月22日 18時) (レス) @page10 id: 069b2b7513 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：夏菜沙 | 作成日時：2021年7月31日 17時
